鳩山総理国連総会で外交デビュー。
私の個人的な所感ですが、
なかなかしたたかなデビューではないか、と感じています。
”外交とは、国益と国益のぶつかり合い”
私はそう思っていますので、このブログでも何度も日本の弱腰と
単純外交を嘆いてきました。
ところが、この鳩山外交はなかなかいい感じではないかと思ってます。
まずは「温室効果ガスの25%削減。(1990年度比で2020年までに)」
これによりEUの絶大な賞賛を浴び、次に「核のない世界推進」によって
アメリカのオバマ大統領を羽交い絞め。さらに中国、ロシア、韓国と
日本にとっての重要国のほしがるポイントをうまく押さえて、
上々のデビューと言えるのではないでしょうか。
世界の外交は「現実主義」で動いており、
国連での演説や約束が必ずしも守られてきたわけではありません。
今回やっとそのルールにのっとって「外交」が始まったのではないでしょうか。
たしかに、「25%削減」や「核廃絶」のハードルは高いものがあります。
しかしながら、国内政治も見つつ外交を展開し、本来目的を引き出すこと。
これに徹してゆけばよいのだと思います。
今の日本にとっては「内需拡大」のための施策を打つための環境づくり。
そして、国際的にはいままで苦戦してきた「国連常任理事国」入り。
これらへの”布石”を鳩山総理は打ったのだと感じています。
もうしばらく注目です。
楽しみですねえ、民主党新政権は!