このところ、鳩山総理の漂流ぶりには困りモノです。
私としては国会議員の秘書時代からよく存じ上げる
鳩山総理だけに残念でなりません。

ご自身と小沢幹事長の「政治とカネ」の問題は、
お二人とも国憂の士ですから、政治家としての出所進退は
こころえておられると思いますので、私などがどうこう
申し上げる問題ではありませんが、

ただ、「普天間問題」これはいかがなものか。
「（沖縄）県外」を明言してきたのだから、
腹案をもってあたっているものと考えていました。
が、ここへきて「陸上案」などがいかにも有力に報道されていて、
憮然としてみています。
少なくとも、国内の候補地を本気で検討し、
地元に内密利に打診しているのか。これも疑問です。
せめてこれはしてこないと・・・

いまのままだと、アメリカに押し切られるような
「沖縄本島での調整」となりかねません。
静岡県の東富士も候補のひとつなのかもしれませんが、
この問題は「いやだ」の一点張りではなく、
日本の将来と安全保障問題など複雑にからみあった重要な要因を
ものすごくたくさん内包している問題です。
真剣に国が一丸となって考える体制になぜもってゆかないのか、
私には不思議でなりません。
候補地となりうるところをすべて明らかにして、
地方議会も巻き込んで時限で喧々諤々の論争をすればいい、
そうすることで課題と現在の世界の中での日本、未来の日本のこと、
もっと考えられるようになると私は思います。
それをしないから、マスコミにも、”とにかくゴチャゴチャを演出した”
面白おかしい報道されるのではないでしょうか。
「主権国家たる日本」として考えなければならないはずです。

そういった意味では、まあ、自民党も自民党ですが。
アメリカとの関係が第一義なのか、日本の主権が第一義なのか
はっきりしないまま、”敵失に乗ろう”という感覚では
やはりいかがなものか、と思います。