以前このブログでもご報告させていただいたとおり
私今年はいわば”空港対策専門議員”です。
常任委員会は「企画・空港委員会」
知事公室を含む、県の総合計画などもっとも知事の意志が反映される
業務が多い企画部と、文字通り富士山静岡空港を担う空港部。
川勝新知事の新方針がどんどんでてくるであろう両部を所管する
委員会に今年配属されたのは幸運でした。
そして、特別委員会は「富士山静岡空港利活用促進委員会」
しっかり務めてまいります。
さて、本日は企画空港委員会の空港部所管審査。
委員会とはいえ、多くの委員が質問に立つだけに時間が限られています。
私も7項目20問用意したのですが、先手の委員の質問で了解できた内容も
あり、7項目15問に縮小して質問に立ちました。
まずは、それに先立って行われた空港部からの報告からのトピックス。
①7月末までの搭乗率報告
札幌線 JAL 88.1%
ANA 74.1%
福岡線 JAL 61.4%
沖縄線 ANA 83.1%
小松線 FDA 47.4%
熊本線 FDA 39.7%
鹿児島線 FDA 58.0%
ソウル線 大韓航空 56.5%
アシアナ 64.6%
上海線 中国東方航空 47.6%
②7月末までの就航率 94.1%
※これは、予定していた便数に対して実際着陸した便数の%。
つまり、欠航した便や着陸予定地変更した便がマイナスになる。
①②とも思わしくない数字が並びました。
開港直後ということもあり”ご祝儀的要素”も多い中でのこの数字。
いくつか正直厳しいものがあります。
まず①搭乗率。
FDAは路線自体の需要が厳しいところなのでかわいそうではありますが
このスタートはかなりショックでは。テコ入れをしないと・・・
そして、懸案のJAL福岡便。搭乗率保障制度さえ導入してなければ
新幹線との競合のなかで、羽田ー福岡便、名古屋ー福岡便と比較しても
遜色ない数字なのでまずまずのはずなのですが、「搭乗率70%」での
搭乗率保障を導入してしまっているからにはかなり厳しい数字!
やはり「速やかな見直し」が必要ですね。
まずは、はっきり搭乗率の低い、朝の福岡→静岡便、夜の静岡→福岡便
の減便だけでも即実行すべきと考えるのは当然ではないかと私は思います。
この2本を減便するだけで、搭乗率は66.1%に跳ね上がります。
(まあ、そう単純な計算にはならないのでしょうが・・・)
・・・そんな「応急処置」も含めて、JALとはこの”不平等条約”とも
言える「福岡線搭乗率保障制度」の改正ないしは撤廃に向けて、
早急な県としての意向を固め、JALとの交渉に臨まなければなりません。
いろいろあるのでしょうが、これが”県民の常識的な意志”ですから
議論はここから始めるのは当然でしょう。
つぎに②の就航率。
今年は特に悪天候だったことも影響して非常に悪い数字です。
ただしこれは、8月27日のILSの完全導入によって改善がなされるでしょう。
垂直方向18m低空までの誘導が可能になり、水平方向では360mの改善と
なるとのこと。パイロットの知人に聞いても「かなり改善されるだろう」
とのことなので期待をしたいと思っています。