お約束どおり、この12月議会の私の一般質問の概要と答弁についての
ご報告と解説を本日から不定期ですがしてまいります。
今議会の私の一般質問は7問。
25分の持ち時間ですので、かなり窮屈でしたので、
質問もズバリ要点をついたものと、継続的なもの、
そして「地方主権」「教育」という私のライフワークでも
ある分野は県議会議員としてのこれからの取り組み方を含めた
所信表明的な意味合いも含めた知事や教育長との議論目的のもの、
の3つに分かれます。
第1回の今回は一番シンプルな質問からのご報告です。
「東海地震減災対策として『耐震シェルター』補助制度の創設を求める」
『耐震シェルター』とは、6畳ほどの大きさの室内に作るボックス型の
部屋で、頑強に作られており、このなかにいれば例え木造住宅が全壊しても
この部屋だけは壊れず、中にいる人は無事という、まさに命を守る
シェルターです。これは、産官学共同で開発され、すでに住宅メーカーなどで
市販されています。価格は驚くなかれ、工事費込みで25万円程度。
すでに、東京都渋谷区はこのシェルター建設のための補助金制度を
上限50万円で導入しています。
以下、私の質問の概要です。
【県が市町と共同実施しているTOUKAI-0(倒壊ゼロ)では、
調査をおこなった危険と判断された木造住宅のうち、耐震補強工事を
おこなったのはわずか13%。この耐震補強工事の実施率の低さは
今般防災局の実施した「東海地震についての県民意識調査」の結果、
「費用がかかるから補強をおこなえない」という回答が80.8%
であることでも、経済的な問題にあるということは明らかであり、
県としては、県民の命にかかわる重要な問題であるだけに早急な
対応が必要と考え、「耐震シェルター設置のための補助制度の創設」
は非常に有効と考えるが県の所見を問う。】
これに対しての答弁概略は、
【東海地震減災対策として最も有効なのは、耐震補強や建て替えと
考えています。これは、命は守られても住宅が倒壊してしまいますと
被災後の生活を立て直すうえで、多くの労苦を強いられる事実が
あるからです。その観点から今後もプロジェクトTOKAI-0を粘り強く
訴えてまいりたいと思います。
しかしながら、県民の命こそがもっとも大切でありますので、
住宅の耐震化を補完するものとして、先ごろ開発し、現在「大規模
地震対策等総合支援事業」で助成をおこなっている「防災ベット」
とともに、ご指摘の「耐震シェルター」にも助成をおこなう方向で
調整いたしたいと思います。】
以上のように、多少県の言い回しは気になるかもしれませんが(笑)
(これはそれぞれ正しいことに努力されているので私は尊重します)
「ほぼ満額回答」です。
順調にいけば来年度から助成措置がとられることと思います。
逆にいえば、本当に命のかかった問題だけに、
導入されないようでは困りますし、その場合は徹底的に戦わねばなりません。
これからの、防災対策に余念がないよう努力してゆきたいと思います。
ただし、
東海地震だけは、「今おこってもおかしくない」状態です。
備えを急がねばなりません。
みなさんも、ぜひご家庭でできることは備えてください。
「地震その時」はご自身でしか身を守ることはできないのですから。
よろしくお願いします。