2月議会一般質問②アカマツとマツタケの復活について

【質問要旨】
県立森林公園とその周辺のアカマツには、
マツノザイセンチュウによるマツ枯れの大きな被害が発生している。
森林公園は、かつては、美しいアカマツ美林とマツタケの産地として
有名であったが、現在は、マツタケの産出はごくわずかである。
マツ枯れとマツタケに関しては、県内全域も同様な状況である。
 茨城県では、①マツノザイセンチュウに抵抗性を示すアカマツの開発、
②マツタケが生えやすい環境を作る研究、
③マツタケ菌が感染したアカマツの苗木の生産と植栽について、
先進的な研究が行われている。
 そこで、茨城県等の先進県への技術支援要請や職員の派遣研修及び
アカマツの抵抗性苗の購入について検討すべきと考える。
また、全国各地ではボランティア活動等が活発であり、
「アカマツ林とマツタケの復活」のために、これらの活動を誘致
することも現実的と考える。
さらに、森林・林業研究センターは、その立地条件を活用して、
森林公園及び周辺の財産区管理のアカマツ林などを実験林として、
「アカマツ林とマツタケの復活」に向けて取り組むべきと考える。
これらに対する県の所見を伺う。

【経済産業部長答弁】
アカマツ林とマツタケの復活についてお答えいたします。
 現在、本県のアカマツは、森林や公園の中に点在してはいるものの、
平野部においてアカマツ林がまとまって残されているのは、
県立森林公園が唯一であります。
 県立森林公園は、地域の森林生態系を形成するとともに、
保健休養、自然とのふれあいの場として、広く県民に利用されております。
県では、公益機能が高い重要な松林として位置付け、毎年、薬剤散布や
伐倒駆除を行うなど、未来に継承する貴重な財産として、
残存するアカマツ林の維持、保全に努めております。
 県立森林公園の土壌は、長年の落ち葉の堆積などにより富栄養化し、
かつてのアカマツが育つ環境とは、大きく異なっており、
現在、抵抗性アカマツの苗を植栽する適地は限られております。
このため、直ちに実験林を造成することは困難であることを
御理解いただきたいと思います。
 今後、森林・林業研究センターでは、市販されている
抵抗性アカマツの苗の現地適応性や、アカマツの苗にマツタケ菌を
植え付ける方法などについて、先進県の茨城県等から情報収集を行ってまいります。
 これらの取組に加えまして、地元の方々やボランティアの方々の意見も
十分伺いながら、アカマツ林とマツタケの復活の夢が実現いたしますよう
努めてまいりたいと考えております。

【再質問要旨】
アカマツ林とマツタケについて伺います。
県内のアカマツ林がこのままでは無くなるほど状況がひどいというのは、
認識をまずいただきたいということと、ただちに実験林が困難という
答弁でありましたが、これは県だけでやろうとしているから
そういう答弁になるのであって、わざわざ先ほど財産区ということを入れたのと、
民活ということを入れたのは、今、財産区林を含めた林でモデル事業を実施すれば、
里山保全にもつながるということを理解していただきたい。
マツタケという付加価値をつけることで今マイナススパイラルに陥っているところを
プラススパイラルにするということでありますので、
再度、その財産区及び民活についての所見を伺う。

【くらし・環境部長答弁】
まず、アカマツ林とマツタケの復活につきましての再質問についてお答えします。
 我々といたしましても従来のような形でアカマツ林とマツタケが復活できるような、
そういった形ができますように、県立森林公園は現在指定管理でやっておりますが、
浜松市、地元の自治会あるいは指定管理者によります「運営協議会」が設置
してありますので、その意見を聞くほか、さらには、現在、有志で70名ほどの方により
「県立森林公園ボランティアの会」も設置されておりますので、
そういった方々に伺うとともに、先生からご指摘のありました公園の利用者、
周辺の財産区、ボランティアなど様々な方々の意見を聞きながら、
夢が実現するように努めてまいりたいと考えております。

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