ノーベル平和賞で世界が動き始める

ノーベル平和賞が
中国の民主運動活動家劉暁波(りゅうぎょうは)氏に決まりました。

これはさまざまな「意味ある」決定だと感じています。

まず、このノーベル平和賞候補に劉氏があがったときから
中国政府のノーベル賞選考関係者へのさまざまなかたちの圧力が
あったようですが、それに屈することなく平和賞の設立趣旨に
忠実に選考をすすめた関係者には敬意を表したいと思います。

しかしながら、少し穿った見方をあえてすると、
受賞理由のひとつにあるように
「世界第2位の経済大国となった中国の新たな立場には
さらなる責任が伴わなければならない。中国は自らが調印した
国際的な協定や時刻の憲法に反し、市民の言論や報道、集会、デモ
などの自由を制限している。」という明確なメッセージを
中国政府と世界に対して発しています。

これ、中国政府への欧米社会の「NO!」のメッセージです。

このところ、中国の”横暴”ともいえる振る舞いが続いていただけに
このノーベル平和賞を使ってのメッセージの発信は、
今後の世界情勢に大きくかかわることになるでしょう。

また、現在「人民元切り下げ」への激しい鞘当もなされています。
世界経済にも同時に大きな影響をおよぼすことにも連動しています。
ここは、世界各国の外交手腕の問われる勝負どころです。

日本もここは、明確なメッセージを発信せねばなりません。

先日、このブログでも失礼ながら「外交下手」と指摘した現政権です。
ここで失地回復を目指して欲しいものです。
国会で、与党だ野党だ、小沢さんの離党勧告を出すの出さないの、
なんてことはあとまわしにして、ここは本当に国運をかける勝負どころです。
アジアのなかでの日本の将来の明暗を分けることになるかもしれません。
アジア諸国が、世界が、日本の一挙手一投足を注目しています。
政府は、明確な方向性を打ち出し、毅然としたメッセージと
統制のとれた行動をしなければなりません。

ここしばらく国際情勢を注意深く見てゆかなければなりません。
みなさんもぜひ注視してください。
ここはとても大切な局面です。

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