第2次再編整備と静岡県の高校教育のありかたについてもお聞きします。
まず1点めは、第2次再編整備にあたり、いまだ地元理解がとれていない学校があること。そして校地の面積不足や、実業学科の設備などが十分に整うとは思えない学校もあります。1次再編校では校舎の新築も多くいずれもすばらしい施設と教育環境が整っており、ここに格差を感じますが、これらについて今年度ご就任された安倍教育長は、どのように問題解決をめざすのかお伺いいたします。
次に2点めですが、合併校の魅力をより高めるためには、なんらかの「目玉」をつくってあげることが肝要だと、合併校および2次再編対象校を視察するなかで強くかんじました。これについては、それぞれの地域性やその学校の専門性などがより色濃く反映されてゆくべきと考えますが、1次再編の検証に立って、どう考えてゆくのか、ご所見をお伺いいたします。
3点めです。教育委員会人事について伺います。県内高校を10数校この4年間視察をさせていただいてきたなかで強く感じていることですが、人事の偏りを感じます。進学校には、全教科の教師がそろっているが、俗にいう周辺校には、全教科の教師が配置されていない実態があります。また、県東部地域には「東部居住者が少ない」という理由で、講師の比率が高くなっているという事実もあります。この偏りは、税金を使って県内により公平に教育機会を提供してゆくという公立高校の使命としてはいかがなものでしょうか。ぜひ教育委員会にはよくお考えいただきたい。
今後人事においては、一定の明確な方針を示すことが必要だと考えます。その中で、再編校には新しい学校経営を確立させるためにも、まずは優先的に必要な教員をそろえてゆくという配慮はあってしかるべきと考えますが、教育長のご所見をお伺いいたします。
4点めですが、合併再編に伴う、痛みをやわらげるためのインセンティブがあってもよいのではないかという声は、関係者からも強くあがっています。そこでひとつの提案ですが、せっかく県立の大学が複数あるわけですから、これらの大学進学に際して、推薦入学枠として「地元枠」や合併校の実業科に対応した「専門枠」を設けてもらうことなどを働きかけることや、合併校の周辺にある公共・民間既存施設を優先的に利活用することで、教育環境の補完を考えること、その他のインセンティブや地域特性を活かした学校づくりを考えることは、教育委員会だけでなく知事部局も一体となって取り組むべきと考えますが、教育長および知事・関係部局長のご所見をお伺いいたします。
最後に5点目です。今後、さらなる少子化が進展する静岡県の高校教育のありかたとして、私学との役割分担や協働、そして地域性をどのように考えるのか。
もし第3次再編が必要となったときは、どのような考えのもとで計画を立てようとするのか。
そしてなによりも、富国有徳の人材を、教育界だけでなく、産業界、地域そして家庭をどのようにまきこんで育ててゆこうとされるのか、知事・関係部長、教育長のご所見と理念をお伺いします。
答弁者 安倍教育長
【執筆中にてしばらくおまちください。スミマセン・・・】