自治体経営とロッテの補強戦略比較論①

新年早々ロッテの話題かよ、と嫌顔をしないでくださいね(苦笑)
まあとりあえず、読んでやってくださいな。

”史上最大の下克上”で、2010年の日本一に輝いた千葉ロッテマリーンズ。
その一方で、キャプテンであり2010年パリーグ首位打者でもある西岡剛と
守護神であった小林宏之が大リーグに流出。
ドラフトや新外国人の補強戦線では、バッテリーを中心にした
地味でも堅実な補強はするも、連覇をめざした目玉となるような大型補強はなし。
投手陣は若手が育ってきているだけになんとかなりそうだけれども、
”西岡の穴”は大きすぎる状態。
それに対して、パリーグの他球団は派手な大型補強に動き、
現時点では、チャンピオンチームにもかかわらず、
2011シーズンの下馬評はBクラス扱いも。

このロッテ球団の補強戦略について、”なぜ?”と、
つらつらと考えるといくつか思い当たるところがありました。

ロッテ球団というのは、昔から貧乏球団扱いされてきています。
でも、苦渋の川崎球場時代に比べたら、格段の改善と進化があるのです。
もともと、ロッテ本社はそんなに貧乏ではありません。
経営難でもなく、お菓子を中心とした経営状態も堅調。
でも、球団経営は別物として考え、
基本的には予算の範囲内での経営を実行しているように感じています。
でも、”ここは勝負”というときはびっくりするような投資をしたり、
戦略的な行動をおこしたりします。
たとえば、現在の事実上のチームリーダー井口資仁選手を大リーグから
呼び戻すときは、びっくりするような投資と熱意と行動力で
井口選手の心を動かし、西岡や今江という若手の中心選手たちの
教師であり兄貴分となる現在のロッテの精神的支柱を獲得しました。
そして、大嶺投手をドラフト1位指名して、交渉が難航したときは
キャンプ地を鹿児島から彼の出身地である石垣島に変更するなど、
ありえない行動力を発揮するときもあります。

そんなロッテが西岡の穴埋めの大型補強に踏み切らないのは、
期待の若手の存在があります。

2010のドラフト1位荻野貴司選手はケガで離脱さえしなければ
確実に新人王でしたでしょう。が、しかしその荻野のケガで
チャンスをつかんだ同じく新人のドラフト4位清田選手と
育成選手から這い上がった岡田選手が台頭。
日本シリーズではめざましい活躍をしました。
おかげで荻野選手はケガから復帰してもポジションがないくらいです。
この荻野選手、大学時代はショート。関西大学リーグではNO1でした。
この荻野のコンバート。
そして、2軍には、今年も活躍した細谷選手という大型ショートと、
2009年のドラフト3位、大嶺選手の弟の翔太選手がいます。

「これらの競争と成長にかけるのが先決」
というのがロッテ球団の判断なのでしょう。
大枚はたいて補強をしてもアジャストするかどうかわからない外国人よりも
まずは現有戦力の底上げ、しかもある程度見通しがつく場合は、
これは妥当な判断と思います。
しかも、危機管理策はとっていて、トレードで守備に定評のある内野手を
日本ハムから獲得しています。

ロッテ球団は、昨年も臨機応変、しかも的確な選手獲得をしたと感じます。
ドラフトはもとより、トライアウトで獲得した的場捕手は
完全に準レギュラー捕手として活躍し、シーズン中に緊急獲得した
吉見投手、ペン投手も大きな戦力となり、スカウトの眼力と
フロントの戦略には舌を巻きました。

さて肝心の、これがどう自治体経営との比較論につながるかについては
だいぶ長くなってしまったので、またあしたとしますね。
お楽しみに。

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