本日、菅総理から中部電力に対して
浜岡原発の停止要請がでました。
これ「英断」だと感じています。
我々政治家が託されている使命はいくつもあります。
当然「経済をまわすこと」もとても大切です。
でも、いちばん大切なのは「命」です。
その「命」の安全性の担保が不安視されていた浜岡原発ですから、
多少唐突感や乱暴さを感じるかたもあるかもしれませんが、
「では、あなたは今東海地震が起きて、津波が襲いかかり、
福島同様の事態になったら命の補償は100%できるのか」
と迫られて、「100%できる」と言い切れるひとはいないでしょう。
我々も、先日の浜岡視察の際に不安を感じていたことを
質問・課題として回答を求めていましたが、
いまだその答えはなく、不安に思っていたところであり、
ゆえに、この政府の迅速な判断はまさに「英断」としなければなりません。
中部電力もこれで、逆に落ち着いて安全対策を考え直すことが
できると考えればよいだけのことです。
これは、あくまで中部電力が悪者であるわけではなく、
今まで日本国が、「国策」として原子力政策を強力に推し進めてきた
結果が現在の浜岡の姿であり、それを国が「国策」として
見直すということが表明されたという捉え方が必要です。
中部電力は、それに沿って安全第一と安定した電力供給策を
考えれば良いだけのことです。当然、電力供給にムリがあるので
あれば、国にも申し立てて、60ヘルツの関西電力、九州電力、
四国電力、北陸電力に電力融通の調整をする作業をすれば
いいだけのことで、シンプルに考えればよいと、私は思います。
もちろん、エネルギー特別会計による交付金のことや
原発関連施設で働いているかたがたの生活のこと、
地域経済のことは考えてゆかねばなりませんが、
まずは”命有っての物種”です。
私はそう考えて、まずは今回の判断を”評価”をし、
その後の対応を迅速におこなってゆくことを、
政府に申し入れ、県としてもできることを地元自治体と
協働してやってゆくべきと考えています。