JALとの搭乗率補償訴訟問題について

JALと静岡県の間で係争中だった、
搭乗率補償問題ですが裁判所から和解勧告が双方になされました。

内容を確認いたしましたが、
県の主張してきた「正義」が認められるカタチとなり
私は「了」としたいと思います。

たぶん、報道では支払額がほとんど軽減されていないことで
(約1億5千万円の支払いが生じます。軽減額は350万円程度)
みなさんは「敗訴同様ではないか」と感じられるかもしれませんが、
「契約書」の存在は重く、当時の前知事石川県政がJALと契約を
結んでしまった時点で、この”契約の重さ”は生じており、
裁判ではこれをひっくり返すことはほぼ不可能でしょう。
 ゆえに、静岡県がこの裁判で訴えてきたのは、
「契約途中での一方的な撤退通告はJALに非がある」
「JALの主張する支払い遅延金の請求は不当」
などの、「信義違反」についてであります。

和解勧告の内容をカンタンに説明しますと、
①JALの撤退通告が文書でなされた10月29日以降の搭乗率補償金に
 ついては静岡県は支払う必要はない。
②搭乗率補償金の遅延金は静岡県は支払う必要はない。
③今後双方協力して、静岡空港の発展のために力を尽くしなさい。
などであり、裁判所としては静岡県側の主張を認めた内容での
和解勧告であると私は考えます。

これについて、いろいろな方がさまざまな思惑もありご発言をされるでしょうが、
「和解勧告がでた」ということは、
それが「正義の所在」を裁く裁判所の見解であることは事実であり、
今なにが大切かというと、今後の「静岡空港のありかた」を考えることが
重要だと私は思います。ここで”不毛な停滞”をするのではなく、
未来志向で考えてゆくことがとても大切だと思います。

政治家である以上、批判することはカンタンかもしれませんが、
この先の静岡空港を待ち受ける難局をどう切り開いてゆくかという
難しい問題に精力的に取り組むことこそが、
今政治家がすべきことだと私は考えますので、
9月議会に提出されるであろう関係議案審議についても、
その姿勢で臨んでゆきたいと思います。

余談ですが・・・
最近の政治家とマスコミに対して
県民のみなさんも国民のみなさんも共通して望まれていることは、
「前向き志向で希望をつくる」ことだと私は感じています。
もう、ネガティブな話題や後ろ向きな姿勢、言動にはウンザリなはずです。
ゆえに、この問題も契約の根源や関係者を突き詰め責任追及しているよりも
喫緊の課題について、全勢力をつぎ込むことが大切でしょう。
でないと、静岡空港の未来もなくなりますし、
静岡県、ひいては日本の未来もなくなります。

非生産的なことより生産的な仕事に比重をかける政治家でありたい。
私はそう考えて、日々政治に取り組んでいます。

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