現在1名になっている静岡県副知事(定員3名)人事案が
川勝知事より議会に同意人事議案として上程されます。
財政の厳しい折柄、
できるだけ人件費を削減するという見地から
2名で十分という意見もありますが、
知事はすでに自らの退職金の返上を明言しておりまして、
その分で定数である3人目の副知事人件費にあてると考えても
良いわけであって、要は3人目のミッションがなんであるのか、
ということが問題です。
その知事の3名制の目的は明確でした。
『平成24年度の静岡県の政策の柱である
「内陸フロンティア構想」を力強く推進するため。』
というものであって、この「内陸フロンティア構想」によって
4月14日に開通する新東名周辺の開発と環境保全、
内陸部への企業用地、住宅地をつくることによって
東海地震への備え、防災をより強固にするという危機管理、
東日本大震災復興にかかる特区制度の応用など、
平成24年でなければできない、平成24年にやらねばならない仕事を
着実に、時期を逃さず、スピーディに遂行するための組織づくりは、
県民のみなさまに4年間という県政の御負託をいただいている
知事ならびに私たち県議会議員が、どうしてもやらねばならないことで、
その観点からも、まことに適材適所の理解できる人事案だと思っています。
議会はチェック機能ではありますが、
知事の政策や人事・組織作りが県民の皆様のためであれば
逆に後押しをすべきであって、ここからは議員個人の資質が
問われるところだと思います。
みなさまもう十分おわかりのように、
「地方の時代」と謳う以上、これからは議員個人の資質を
きちんと見抜いてお選びいただく時代だと思います。
私は、みなさまからお預かりしている議席や権限は
静岡県の未来をつくる、次の時代をつくるために
行使するべきと思っています。
この「正義」はだれも止められるものではありません。
ときにハレーションを引き起こすこともあるかもしれませんが
目先のことだけに左右されぬこと、
”長いものには巻かれよ”などという悪しき政治感覚とはもはや決別し
御負託をいただいている県民のみなさまの未来のために戦うこと。
個々の議員がその「正義」をキチッと行使できるかどうか。
それが問われている時代です。
だれがどんな発言をされ、だれがどんな行動をするのか、
静岡県議会の良識に、ぜひ、ご注目を。