民主党代表選

民主党の代表選については、冷ややかにみていましたが
ここへきて、お互い秘書時代からの盟友である
細野豪志原発事故担当大臣・環境大臣の出馬が具体的に
取りざたされるようになっているので、言及せざるえませんねえ・・。

私は基本的には、何日か前のブログでも書いたとおり
『この国難のときに、国会を空転させて権力闘争はいかがなものか』
というスタンスですが、細野さんについては地元静岡選出議員でもあり
”将来は日本を背負ってもらわねば困る”とずっと思ってきただけに、
「今」という時期についての意見を申し述べておきます。

もし仮に細野さんが総理大臣になったとしても、
基本的に次の衆議院選挙で民主党が過半数を制することはできないでしょう。
これは「政権の業績評価」という意味で難しいという分析です。
私は今の野田内閣は及第点以上と感じていますが、
その前の鳩山、菅内閣がひどすぎたので、
トータルとして国民のみなさまも「業績評価」を与えないと思います。

その状況下での代表選です。
41歳のいう若さは、スピード感が増し、複合化した国際政治に
対応するために世界の政治家の年齢はぐっと若くなっていますので、
その世界標準でも一気に日本がトップグループとして若返りますし、
彼自身の行動力とダイナミックな政策論にも期待感は大いにあります。

しかしながら、その細野さんを取り巻く環境は上記のように厳しく、
今の永田町が国難に際しても一致団結ということができない、
所詮は”権力闘争の巣”である以上、細野豪志をもってしても
潰されてしまうことは目にみえています。

であれば、もしこのまま日本が2大政党ないしは、
政党のリーダーシップのもとでの国政運営をしてゆくのであれば、
イギリスのサッチャーがかつて野党党首時代に
猛烈に勉強し入念に政権を担う準備をしたように
野党の党首となって4年間みっちり生活現場や外交の最前線で
勉強して、政権を担う準備をして満を持して総理大臣になれば、
本当の意味での政治改革も日本の将来を構築する実現可能な施策も
打ち出せると思います。

ここ10年余の日本の政権は、あまりにも変わりすぎて
付け焼刃的な政策や人気取りのために政策や方針がブレて、
そして最後は行き詰るという、最悪なマイナススパイラルに
どっぷりはまっている感がありますので、
今後の野党には、どこがなるのであれそうあって欲しいと感じています。

・・・ついでに、ひとこと皮肉を言っておくと、
現在の野党である自民党が、果たしてこの4年間
そんな地道な活動で次の時代の日本を探求してきたかというと、
政権批判はよく目立ちましたが、「探求」をしたことあったのかなあ、
と、恐縮ながら「?」です・・。
しかもいよいよ”野党としての4年間の集大成”の勝負の時に限って
この4年間のリーダーである谷垣総裁を引きずり降ろそうなどというのは、
結局は「権力闘争」でしかないということですね。
変わっていない自民党の姿を垣間見る気が致します。

なんにしろ、今後政党政治が続くのであれば、
次に野党になる政党にはしっかり腰をすえ根っこを張って
政権担当構想を描き、政権担当能力のある人材の育成をするという
安定感と希望を持てる政党活動を行うことを、切に期待するものであります。

とにかく、そんな日本の現状のなかでの民主党代表選です。
”政治家の出処進退は最後は自身が決めること”
と言いますが、細野さんには冷静な現状分析と日本の将来を見据えて
ご判断をして欲しいと思っています。

・・・以上、これはあくまで”友人としての所見”です。

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