戦略と対応力が大切

千葉ロッテマリーンズ6連敗。
ついに前半戦首位を快走し15もあった貯金を吐き出したばかりか
”借金生活”に転げ落ちています。

考えるに、何事もそうですが今のロッテには「戦略」がみえない気がします。

快調時のロッテは先発投手陣が安定し、中継ぎ抑えも
しっかり”勝利の方程式”が確立していました。
そして打撃陣も好調でありました。
ところが、先発陣に故障が相次ぎ、中継ぎ抑えに登板過多による
”勤続疲労”が起こり、ベテランの多い打撃陣も疲れがたまり
夏場に息切れするという事態に陥り今日の惨状です。

でも、これは予想の範囲内であったはずです。
故障はどのチームでも起こりうることなので、そのための備えは
常に必要ですし、「登板過多によるしわ寄せがくる」ことや
「ベテランの疲労」も容易に想定できることです。
また「打撃は水物」といわれるように好不調の波はどこの球団もあるので
それをフォローするために開幕前は「走塁に好不調はない」という
観点から”走れるチームづくり”を「戦略」のひとつとしたはずです。

でも、ロッテはそれらの現実に対応できていないというのが現在の状況です。

混戦パ・リーグで上位にいるチームを見ると
上記のような現実にうまく対応しているといことがわかります。
「現場」である、監督・コーチは不調に陥った選手の休養や
2軍で好調な選手を”旬の時期”に引き上げて活躍を引き出している。
で「後方支援」であるフロントは、必要な戦力の的確な補強をしています。

一方でロッテはどうかというと、
疲れたベテラン選手を使い続け、不調に陥った選手でも1軍に置き続け、
2軍で活躍している選手をなかなか引き上げず、不調になり始めた頃
やっとあげて、ちょっと試合に出してすぐ2軍に落とす、という
信じられない「若手育成の悪いお手本」のようなことをやり、
補強も余剰気味である投手を補強し、弱点である打撃陣の補強はなし。
また走れる選手を使わない、などとマイナススパイラルの集合体です。

原因は、監督・コーチとフロント双方にあると思います。
現場に柔軟性がなく、思い切りもなく、ただ同じことを繰り返している。
若手にチャンスを与えない。「名前」だけで不調の選手を使い続ける。
中長期的なチームづくりのための選手起用が見えない。
そしてフロントは、”野球オンチでは?”と疑いたくなるくらい
必要な補強や支援ができない。
これを観ているファンにはそれらの歯車の狂いは敏感に伝わり、
球場に足を運ぶ観客は減る。批判も増える。
そして、それらのマイナス要素に対する有効な対策も打ち出せず、
球団としての一体感や方向性を失っているというのが
現在の千葉ロッテマリーンズでしょう。

コレ現在日本の状況にも酷似している気がして、
”ここでもか・・・”と、どんより気が重い今日このごろです。

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