拝啓。自民党安倍新政権さま。

第2次安倍内閣がスタートしました。
さっそく『2030年代原発ゼロの見直し。エネルギー政策の見直し』
などと、いきり立つ閣僚などが民主党政権との違いをだそうと
さまざまな発言をはじめましたが、
”どうかご自愛くださいませ”
とでも申し上げておこうと思います。

特に大きな柱になるような政策に関しては、
新内閣で徹底して方針確認をしてから、
慎重に足並みそろえて発言しないと、
前政権同様痛い目にあいますよ。

マスコミは今は俗に言う”ご祝儀期間”で黙っていてくれますが、
これで新年が明けて本格的に政権が稼働しだしたら、
”そうは問屋が卸しません”ということになるでしょう。
「エネルギー政策」だけでなく日本をとりまく課題は山積です。
『決められない民主党。でも自民党は決められる』
と自民党は言ってきましたし、国民のみなさまも
そう思っているかもしれませんが、ここからは簡単ではありませんよ。

「TPP」問題にしても、
経済界は”TPPに早期参加せよ”の大合唱が始まりました。
”絶対反対”の農業団体との調整をどうつけるのでしょうかね?
参議院選挙まではうやむやにしておきたいのでしょうが、
諸外国の動きは早くなります。
果たして自民党の描くようにできるかどうか・・・
アメリカは年末までに「財政の崖」問題の一応の決着をつけようと
今現在も議会ではギリギリの議論が続いているようですし、
年が明けて第2次オバマ政権がスタートすれば、
日本に迫ってくる課題はTPPにとどまりません。
「オスプレイ」や「シリア問題」「東アジアの安全保障問題」などが
複雑に絡み合って、”複合課題”として安倍新政権に降りかかってきます。
自民党になったから、アメリカの対日姿勢が大きく変わることも
日本への要求が緩和されるのだ、というような甘い話はありません。
新年早々いきなり安倍政権には苦しみがやってきます。
・・・まあ、”アメリカの国益を具現化するべき使徒”として
小泉政権でご活躍された竹中平蔵氏も政権中枢にお戻りですから、
かつて小泉政権で始まった「貧富の差の拡大」や
「格差拡大」のように、またもや日本が日本らしく築いてきた
日本国益よりも「優先されてしまうもの」があるのかもしれませんが。
そうなれば由々しき事態です。

また3月には、モラトリアム法が期限切れを迎えます。
これは単純に延長すれば良いというものではありません。
もし単純延長するのであれば、それは企業再生につながるものではなく、
ただの延命策にしかならないムダ金のバラマキという批判の
集中砲火を浴びるのは必定です。

それに、知らんふりをしてきた「社会保障」はどうするつもりでしょう?
これこそ国民的課題です。
”世界一のスピードで超高齢化が進む日本”
という事実は変えようがありませんので、
直視しないと避けては通れない問題です。

・・・さてさてこのように課題は本当に山積です。
さあ新生自民党どの。どうされますか?

国民のみなさまは、もう政党間の泥仕合や足の引っ張り合い、
国民不在の権力闘争などは、本当にうんざりしています。
各政党間の主張、そしてメンツやプライドはあるとは思いますが、
「日本政治における正義」が今あるとすれば、
それはひとえに「国民本位であること」だと私は思います。
各党そのあたりをよーくお考えいただいて、
2013年の日本国の舵取りに臨んでいただきたいと
こころから祈念いたしております。
これができるか否かは、圧倒多数を持つ自民党の「志」次第です。

しっかりと注視していたいと思います。

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