”火遊び”はお控えくださいませ

昨日「アベノミクス」に言及したついでに、
もうひとつ安倍新政権について書いておきます。

安倍総理は就任前まで、対中路線は強硬派であったことはご存じのとおり。
就任後はとりあえず穏健に無難な対応をしています。

第1次安倍内閣のときを振り返ってみると、
やはり中国に批判的な立場であったが、
総理に就任すると、即訪中して首脳会談をし、
靖国神社参杯も控え関係改善に努めた。
さて、今回はこのあとどう組み立ててゆくのでしょうか・・・

「アベノミクス」でわかるように
安倍新政権が「経済第一」としているのは明らかです。
これは正解でしょう。
これで今年少しでも経済成長を引き出せば
強固な支持と政治基盤を築けることと思います。
今の日本にとっては国を挙げて「経済再生」に取り組むことこそ
共通の政治課題でありますので、まずはこの路線でしっかりと
政権運営をしていっていただきたいと思います。
その一方で、前述の対中外交をはじめとして
領土問題を抱える韓国やロシアとの関係にどう対処するのか、
また持論であられる憲法改正問題など、複雑かつ難解で
簡単には実現ができない問題(これを”火遊び”と総称しておきますね)
に手を出すと、またしても政治が国内的にも国際的にも
空回りが始まりかねません。

安倍新政権に対する海外発の各種レポートを読むと
「日本の右傾化」「安倍新総理の”火遊び”」を
警戒して、警告を発していることは共通の日本への注文です。
ただでさえ「失われた20年」から立ち直れるかどうかの
最後のチャンスでもあると世界はみているなと、
”皮膚感覚”で感じますので、余計ここは細心の注意が必要です。

安倍総理をはじめ国政および地方政治家、国民のみなさまでも
『いいや、それらは大切なことだから譲れない』という方々も
いらっしゃると思いますが、政治は大局観です。
個人の思いだけではダメなことも大いにあります。
私は「日本の政治家」の端くれとして今はそう判断して、
きちんと状況判断と組み立てを考えながら
政治に向き合ってゆきたいと思います。

やはり、ここは”火遊び”はダメですよ、総理。
まずは、しっかりと日本経済を立て直しましょう。

信念を貫き成就するためにも今はかくあるべきです。

・・・で、ついでに付け加えておくならば
安倍新政権がこれができないで早々に”火遊び”を始めるようならば
「チェック機能」としての野党の出番となりますので
民主党もぼーっとしているわけにはいきませんよー

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