米中会談が終わり、徐々に会談内容が漏れてきました。
ま、公式発表以外はそれぞれの思惑のなかで意図的なリークもあるので
それらも考慮しながら見ておかねばなりません。
日本では尖閣問題や日本の対中戦略、アジア戦略についての報道に偏重してますが
話し合われたのはそれだけではありません。
来週からのG8サミットを前に、世界への影響力の大きい両国首脳が
直接話したことはとても重要です。
混迷を深めるシリア情勢、トルコのデモ、イラン大統領選など
不安定要素の多いイスラム圏への対応、
また、アフリカ大陸への関与の仕方も重要です。
アフリカ諸国、とくに独裁政権系諸国への中国の影響力は大きいですが、
それは内紛や人権侵害を加速させてしまっているという負の側面もあり、
看過できない問題です。
金融・経済への対応。ヨーロッパではまたしても金融不安が浮上しつつあり、
日本のなんとなく空気感でしかない株式市場の不安定さなど、
世界経済はごくごく繊細な注意が必要です。
もちろん、資源・エネルギーをめぐる中国の姿勢にも問題がありますし、
関連して大気汚染などの環境問題については深刻な影響を及ぼしており、
地球規模で考えて、早急な対応が必要です。
さらには、「核」に関する考え方、そして今や想像以上の脅威となった
「サイバーテロ」についてなどなど、本当に両首脳が話し合った内容は
大切なことばかりだったはずです。
漏れてくる情報によると、それらすべてについて
一応の話し合いは持たれているようですので、
日本国内の報道だけでなく、世界各国での報道にも
アンテナを高くしておこうと思っています。
ぜひ、みなさまもそんな視点で世界情勢をご覧になってください。