日韓外相会談に思う

日韓外相会談がブルネイでありました。
「歴史問題」を案の定突き付けられましたね。

韓国、中国の「日本はずし」とも思えるこのところの外交を見ていると
国内で好調に見える安倍政権ですが、欧米関係も含めて
「外憂」はたぶん思ったより深刻です。
まさに先日このブログでも書いた、田中角栄元総理の言葉
『言っていいこと悪いこと、言っていい人悪い人、言っていい場所悪い場所』
この言葉が金言として浮かび上がってきます。
さすがに当時の高度成長期の日本を、世界の中でどうあるべきか切り盛りした
”重み”が含蓄された言葉のように感じます。

総理2度目ということもあり、
慎重にスタートした安倍総理ですが
あまりの好調ぶりに対世界への意識が希薄だったのでしょうか。
このツケを返してゆくのはちょっと手間がかかりそうですね。

「歴史認識問題」がでてくると、
いわばコレすごろくの「一回休み」のようなもので、外交が停滞します。
「歴史認識」については、世界各国でもちろん違いますし、
私個人の認識だってもちろんあります。
ただし、「外交」というのは個人の認識だけではなく、
大きく国益のことを考えねばなりません。
世界情勢をよーく見て、それぞれの国が何を考え、何を欲し、何を嫌がり、
どんな状況にいるかを注意深く観察したうえで
”日本国としての発信”をすべきなのです。
そう考えると、先の田中角栄元総理の言葉に
『言っていい時悪い時』を付け加えればよいのだと私は思っています。

「歴史認識問題」は単純ではありません。
何年か前、日韓の学者による「歴史認識問題」を
討議・研究する機関ができましたがこちらも停滞したままです。
本来は、こういうカタチで政治と別機構で継続して議論を続け、
しっかりと粘り強く話し合いをしてゆくことしか解決への道はないと
私は考えています。

袋小路に入ることなく、
せめて、そんな答えは導き出してほしいと感じる今日の日本外交です。

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