昨年9月に生産を中止した富士市の日本製紙鈴川事業所で
中部電力、日本製紙、三菱商事の3社の共同出資で火力発電施設が
建設されることが発表されました。
いよいよです。
早い時期から県の東部支援局長に
『富士市の製紙会社群設備は発電所としてのポテンシャルが高い。
火力発電はじめ各種の発電所ができますよ。
”製紙のまち”から”エネルギー都市”に生まれ変わる可能性は十分あります』
と聞いていたとおり、中部電力が速攻にでましたね!
(東部支援局長の地域をよく観察したうえでの鋭い洞察眼にも敬意を表します!)
富士・田子の浦の火力発電建設はさまざまなメリットがあります。
日本の電力は、富士川を境に「50ヘルツ」と「60ヘルツ」に分かれるのは
ご存じのとおりですが、静岡県としてはこれは大問題でした。
一昨年の電力危機の際も、東電管内の富士市以東は停電が相次ぎ
日常生活からさまざまな経済活動まで支障をきたしました。
その意味でも「中部電力の火力発電所」ができることはメリットが大きいのです。
また、火力発電の原料となる石炭も、現在進行中の静岡県のモンゴル外交の柱の一つである
”モンゴルの地下資源を取り込む戦略”の先兵である「石炭」の需要を
静岡県内につくりだすことにもなります。
来週からのモンゴル訪問の際の目玉となることは明白です。
これを具現化することは、静岡県の未来のための大戦略が動き出すことにもなるのです。
そして、「エネルギーを自活できる」ことは地域の独立性も高めることにもなります。
「地方主権」(ないしは「地域主権」)をめざすためには、
実はこのエネルギー問題は”肝”です。
私は「地方主権」を考えるときに、複合要因がからみあった成立要件があるなかで
「エネルギー」の自活はとても大切なことだと思っています。
浜岡原発が現在のような状況である以上、それに代わる代替エネルギー供給源の
必要性を考えていただけに、今回の動きには快哉を叫びたいくらいです。
さあ、”日本の理想郷・ふじのくに”がまた一歩前に動き出します。
どうぞご期待あれ!