13日に投開票がおこなわれた滋賀県知事選挙において、
自民、公明、維新の推す元経産省新人(47)ではなく、
元民主党衆議院議員三日月大造氏(43)が約1万3千票の僅差ながら勝利!
この結果は、さまざまな意味で”好ましい”と感じています。
三日月氏は私が国会議員の秘書だった当時から存じ上げており
とてもすばらしいバイテリティをもった政治家であることはひとこと申し添えてはおきますが、
そのことや、元民主党国会議員だからとかではなく、”好ましい”のであえてことわっておきます。
”好ましい”
第一の理由は「地方の主張の勝利」。
これは、現在の嘉田知事時代からそうですが、滋賀県は独自性をもった訴えを始めていたコト。
これ、特筆ものです。原発問題にしても、原発銀座である福井県の隣県ということを
滋賀県の立場としてどう考えるか、多角的に主張や検証を繰り返してきて、
”地方かくあるべし”と感じるところがありました。
今回は、その地方の主張を貫いたことが、「中央とのパイプ」を強調する候補に
競り勝ったことに意義があります。
第二の理由は「政権へのブレーキ」。
今回の選挙戦、報道によると与党は総理以下国会議員も大挙して滋賀に入り、
文字通りの人海戦術を展開したとのこと。
これ、意外と効き目があるのが首長選挙です。
ゆえに、その怖さを十分理解してみていたのですが、
その重厚な陣立てによる大攻勢をはねのけての当選、これは賢い有権者による
政権与党に対する”ブレーキに”ほかなりません。
同時に維新に対する信頼感の喪失も表明しているのかもしれません。
今後、この結果をうけてさまざまな動きがあるのかもしれませんが、
あくまでも地方の首長を選んだ選挙です。
知事は中央政党の付属物ではありませんし、地方が独自性をもってこそ
地方分権も進展をしてゆくはずです。
『ポスト東京時代をつくる』と主張し2期目を圧勝した当県の川勝平太知事同様、
三日月知事には、「地方の時代」を切り拓く旗手になっていただけることを期待しています!