夏の夜。
立秋をすぎて、夜風が心地よくなってきました。
私はこんな夜は、我が家のデッキにひっくりかえって夜空を見上げることが大好きです。
田舎ですから星がよく見えます。
星と一緒に飛行機が飛んでゆくのもよく見えます。
浜名湖に突き出した庄内半島には「浜松ビーコン」という、
航空機の灯台みたいなものがあることをごぞんじでしょうか?
Beaconの原語は「のろし」。現状は「伝達手段」をさすものですが、
航空機においては「無指向性無線標識」というもので、
地上からの電波で位置確認や各種情報を入手する大切なポイントです。
ゆえに、東西南北各方面から浜名湖めざして飛行機が飛来し、
そしてビーコンの電波を受信して、また目的地の方向に向かってゆくということになりますが、
我が家の上空はちょうど飛行機の通り道で、大別すると我が家から北の空を西向きの飛行機が飛び、
南の空を東向きの飛行機が飛んでゆきます。
”どんな人たちがのっているんだろう”
”どんなこと考えて、高度3000メートルも上空を通り過ぎてゆくんだろ”
そんなことを、ぼーっと考えながらの夏の夜です。
・・・とはいいながら、
”子どものころ、父とよく夜空を見上げたなあ”とか、どうしても感傷にたどりついてしまう今日この頃です。
・・・”息子と、このデッキにもっとたくさん寝っ転がっておこう”とも思う今日この頃です。