一足どころか、二足も三足も早い「秋雨前線」ならぬ、
「夏雨前線」が日本列島に停滞中です。
夏休みラストウィークだった先週から今週にかけてこの雨模様は続くようですが
往く夏を惜しもうにも、これではねえ・・・
政治も安保法案についての議論は、
自民党の総裁選の事実上の”安倍総理無投票再選確実”で深まる気配はなく、
また肝心の野党も維新の会は分裂確実でぱっとせず困った国会です。
・・・個人的推論ですが、橋下さんは結局は安倍総理に組するために
このタイミングであったと思います。きっかけさがしが山形市長選だったんでしょうね。
しかし彼の主張である「民主党」=「労働組合」=「悪」という単純な構図にも呆れてしまいます。
これは、アメリカの共和党が民主党のイメージを悪くするために展開しているキャンペーンと
類似していて、日本の自民党はアメリカ共和党と思想的に”近い”ので
余計こういうコトになるんでしょうね。
アメリカ共和党は経済界を中心とした大企業経営者層、富裕層などいわゆるが基盤で、
アメリカ民主党は、労働組合、法曹界、教育界、マスコミなどいわゆるリベラル(自由主義的)層が基盤。
そういう分類をそのまま日本にあてはめるのは疑問ですし、どちらかが「善」でどちらかが「悪」というのも
政治ではあてはまらないと私は考えています。
だれかを悪者にすることは、構図としては非常にわかりやすいのですが
(たとえば、今問題の国立競技場の件も自民党に言わせると『民主党政権時代に決めたことだ』と
責任逃れのために「民主党」=「悪者」としたくてしょうがありません)
これは、稚拙な政治家のやることで、いまやらなきゃならないことに正面から取り組むのが
本当の政治家の姿であると私は思っています。
橋下さんには、このあたりを大局観をもって考えていただければなあ、と痛感しつつ
政治における”夏雨前線の停滞”にうんざりする今日この頃です。