師走になると、国会はなぜか昔から”駆け込み”が好きなようである。
通称「カジノ法案」、正式には「カジノを中心とした総合型リゾート推進法案」
ですが、要は「カジノを日本で解禁するか否か」ということ。
長年、自民党でも民進党でも賛否が割れてきた法案なのに、
ろくな審議もしないうちに一気に成立する予定だ。
警察はちゃんと準備ができているのだろうか。心配でならない。
有力政治家とその取り巻きによる目算があってのことだろうが、
師走のどさくさに紛れての成立には未来へ禍根を残すことは
間違いないだろう。
与党の税制改正大綱もまとまった。
今回一番の議論になったのは配偶者控除。
一見庶民の味方のような150万までの年収要件の拡大だが
これ、労働力をパートの女性労働者に求めたもので、
正規労働者を増やすことや、働き方改革の前進につながるかは
疑問が残るものだ。
教育機会確保法も果たして現場のニーズに合っているのか不安が残る。
結局はすべて学校に押し込む形にしたが、当初議論されていた
教育の多様性とグローバル化によるニーズの拡大にこたえるべき
フリースクール等での学びは依然副次的だ。
これで、多様化の進む世界に対応できるのか個人的には不安を覚えます。
なんにしろ、師走の国会はあわただしくて、好きじゃないしよくない。
乱暴な言い方ですが、そう中間総括しておきます。