やはり成果のない会談となりましたね。
まず、北方領土問題。
予想どうり”返す気持ちなどサラサラない”ということだけが際立った会談であり、
しかも「北方四島での共同経済活動」なんて、それはロシアの支配権を
事実上認めるようなもので、まったく評価のできるものではありません。
私は大学時代ロシア語を学び、同時にロシア、当時のソ連について学びましたが、
領土問題については一貫して「存在しない」というのが彼らの態度であり、
「戦利品」という意識がありありと伝わってきたことを覚えています。
この基本的態度が、プーチンになって劇的に変化しているとはまったく考えられず、
逆によりその思いは強くなっているんだ、ということが確認できただけでしょう。
クリミア問題で、ロシア制裁に足並みをそろえていた国際社会に波紋を与える
経済協力を約束したことは、今後批判の対象になるでしょうし、
まあ”食い逃げ”をされてしまう危険性が高いと考えています。
また、ソフトバンクの孫正義氏がまたしても登場。
トランプ氏に続き、ロシアの権利者ともねんごろのようで。
世界の情報網をつかんで世界帝国を夢見ておられるようですね。
やはり、”日本は経済一流、政治三流”と言われる由縁かもしれません。
そんなことを冷ややかに見つめた日露首脳会談でした。