経済産業省が主唱して、
月末の金曜日に仕事を早めに切り上げ、買い物や外食を楽しんだり
趣味やスポーツをするという新しいライフスタイル、
・・・同時に消費を喚起する取り組みが全国で展開されようとしています。
静岡県はいつものごとく、「マーケティングモデル」の恰好の標的なので(笑)
たぶん経済産業省からのお声がかりで、まずは静岡市が商工会議所などと連携して
2月24日にスタートさせると発表しました。
華やかで心躍るような取り組みですが、
さて、目論見通り消費がついてくるのでしょうか・・・
個人的見解ですが、
静岡市は県庁所在地の強みで、中心市街地が生きていますので
この試みは多少の消費喚起を引き起こせるかもしれませんが、
県内のほかのまちでは浜松も含めて厳しいかも、と感じています。
「消費」という名の経済活動もそろそろ限界を迎えています。
それは、”持てる者がより蓄財と倹約に励み、持たざる者が甘美な誘いに
応じて無理な消費に走り、借金を重ねる”という現在の貧富の格差を
生み出している構造であるかぎり、この「消費主義経済」は成り立ちません。
たとえば、この「プレミアムフライデー」制度でも、
14時に会社が終業するとしたら全社が本来の就業時間17時までの3時間分を
有給扱いをするとかであれば、きっと「消費主義経済」の論理にあったものであろうと
思いますが、きっと現実は時間短縮分の給料は支払われない会社が多いのではないかと
推測されます。ま、これも会社を経営してるからと言って、どの経営者も
金持ちであるとは言い切れませんので、無理からぬところはありますが。
「プレミアムフライデー」制度がよりディープな改革につながればいいなあ、
と期待してはおきます。