幼馴染であり、ご近所であり、同級生である親友が死んでしまった。
いまだ、信じられぬ。
悲報のあと、ウソであってくれ、悪い夢であってくれ、
と念じていたこの二日間。
ついに今日が永久の別れとなってしまった。
ガンが、彼の命を奪っていった。
本当に言葉がない。
悲報を聞いて駆けつけたときも
玄関でもう泣けて泣けてしかたがなかった。
顔をみたときは、もうほんとうにどうしようもなかった。
ただひたすらに泣けてしまった。
こんなに涙がでるのかと思うほど、嗚咽を抑えたくても
どうしてもどうしても無理だった。
悔しい、悲しい、どうしようもない。
救急救命士である彼が亡くなったのは1月19日。
「最後までカッコいいひとでした。最後まで弱音をはかなかったし、
亡くなったのが119。最後の最後まで誇り高き消防のひとでした」
という奥さんの言葉に、涙はとめどなくあふれ、
表現しようのない、どうしようもない感覚に押しつぶされる。
「慟哭」という言葉を本当に思い知った別れだった。
身体の奥底から突き上げてくる慟哭。
慟哭。慟哭。そして虚脱感との闘い。さらなる慟哭。
この悲しすぎる別れには、
涙と慟哭が、唯一無二の言葉であるのかもしれない。
友よ。
絶対忘れない。友情と思い出と、その生き様を。
安らかに眠れ。
ご冥福を心から祈っています。