いま「教育改革」について、国でさまざまな議論が
交わされていることをご存知でしょうか?
教育に関して国の方針を決める機関が実はいくつも存在し、
混乱の元になってしまっています。
昨日教育関連法改正案(正しくは「学校教育法改正」
「教員免許法改正」「地方教育行政法改正」)を
出したのは文部省の諮問機関の「中央教育審議会」。
それ以外に総理の諮問機関である「教育再生会議」
「規制改革会議」というところが教育改革に物申しています。
今回は特に「地方教育行政法改正」について
「教育委員会に対する国の是正勧告・指示権の強化」
「都道府県教育長の任命に国が関与する」
という文部省案に対して、規生改革会議は本日午前中
真っ向から反対する意見書を公表しました。
うーん、確かに「地方分権の流れに逆行する」だけに私も反対です。
ですが・・・
教育長ってどちらのしろ今のままでは
一般の市民や親の立場からすると”遠く”感じません?
私は”遠さ”を感じています。
教育長の任命については平成12年に
「都道府県教育長の任命に係る文部大臣の承認が不要」と
なって以来、わずか7年でのどんでん返し。
文部省の迷走を感じるとともに、
この7年で「地方の特性」を発揮できず、今回文部省に
時代に逆行する提言をさせてしまった都道府県教育長にも
責任があるといえるのではないでしょうか。
教育長なんだから、もっと思い切っていろいろな挑戦を
してみれば良いのに、と私は思います。
教育とは成功と失敗の繰り返しであり、
失敗から人生を学び、社会の厳しさを知り、共生の大切さを知る。
と、いうような毀誉褒貶(きよほうへん)、山あり谷あり平地あり
のものであって然るべきだし、「ひとつの答えではない」のも
教育の特性であると思います。
だからこそ、地方にもっとのびのびと特性を活かした教育に
取り組ませるべきだと私は考えます。なのに、いつまでも
中央の顔色をうかがっているようでは、ほんとうの「教育」は
できません。
教育に関するの議論が白熱するのはいいのですが、
「こどもたちの視線」をくれぐれも失わないようにお願いしたいものです。
このところの議論は、「こども不在」のものに感じられてなりませんので。
”近い”ところにあってこそ「教育」のはずです。
そんな教育に私はしたいです。