中国についての考察。

8月8日北京では、“オリンピックまであと1年イベント”が
盛大に開催されたそうだ。
IOC(国際オリンピック委員会)のジャック・ロゲ会長が
このイベントの際に注目しなければならない発言をしていますので
ご紹介しておこうと思います。

  アメリカCNNのインタビューから引用。
「北京の大気汚染度が極めて悪く基準を満たさなければ、
屋外で行なう長時間にわたる自転車競技のような持久戦は
延期する可能性もある」

これだけでも、北京の大気の状態が危機的状況にあるということが
うかがい知れます。
わたしは、残念ながら中国にはいったことはありませんが、
定期的に仕事で中国に飛ぶ友人たちに聞くと、
かなり状態はひどく、内陸部の重慶などは
晴れた空にお目にかかることさえ難しいときもあるそうだ。
 ちなみに、このカウントダウンイベントの準備も
1週間続いたスモッグにより数百メートル先の視界が確保できず
滞ったそうだ。

中国政府は、1998年以降150億ドル(約1兆8000億円)の
空気浄化対策費を投入したというが、この内実はお寒いもので、
大気汚染の原因企業の郊外移転や北京での工場閉鎖などが主体で、
大気汚染改善の抜本的対策にはなっていない。
その証拠に、北京では光化学スモッグが定期的に発生し、
北京市民に深刻な健康被害をもたらしている。
また、現在も1日1200台の計算で、
北京の自動車は増え続けているというデータもあり、
まさに「お先真っ暗」だ。

地球の温暖化問題にしても
「汚染大国」である、中国とアメリカが「その気」にならない限り
飛躍的な打開にはならない。
この機会に、ぜひ中国には目先のごまかしではなくて、
しっかりとした大気汚染対策をしてもらいたいと切に願う。
また、日本政府としてもこういう全地球的な問題には
即反応して公式コメントをだすような外交能力をもって欲しいものだ。

まずは、わたしたちにすぐできることといえば、
生活の中にあふれる中国製品の製造過程にも思いをはせて
中国のことを、ちゃんとウォッチングしてゆきましょう。

当然私たち政治家もできることをしてゆきます。
グローバルな現代政治では国際問題もしっかり地方政治に
つながっているんで、この意識は大切です。

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