平成21の研修も兼ねて、伊東市を視察。
「スコリア」という火山性の多孔質の土の採取による
温泉の湯量の減少問題についての視察と
伊東市の目玉である「観光」についての視察です。
「スコリア」という土は、良質な建設資材、園芸用土で、需要も多く、
伊東市では昭和40年代から約15年間のスコリアの採取で
山がひとつスポっとなくなった状態です。
周辺地下水の水位はこの20年間で約40Mも下がり、
温泉の湯量も毎分あたり5000ℓも減少しているそうです。
この状況をすべてスコリア採取のせいにすることはできませんが、
相関関係があることはほぼ間違いなく、地域住民のみなさんや
温泉関係者なども頭を痛めている状態だそうです。
ただし、あくまでこの土地が民地であり、
しかも採取についての知事認可もおりてしまっている以上、
市当局も買い上げるにしても予算がないし、現状何も出来ないという
スタンスでしかいられない様子。
非常に厳しい問題ではありますが、県の温泉審議会などでも
この問題を俎上にあげてゆくことなど、いくつかの可能性を検討する。
としか、回答のしようのない視察でありました。
とにかく、今後は伊東市との連携を密にして、
善後策を探ってゆかねばなりません。
“できるだけ皆が幸せになれる方策を導き出したい”
そんな思いを全員がもったことと思っています。
「自然との共生」
これは、人間社会において常に大きなテーマですね。
観光については、今年は「サメ騒動」などもあり、
海水浴客は減少となりそうですが、道の駅&海の駅の積極的活用など
努力の感じられるものでした。あとは競輪事業をどう持ち直すか、です。
ここは時間がなくて視察もディスカッションもできなかったのですが
浜松オートや浜名湖競艇の事例もあるので、
いろいろ議論したかったところです。
こちらも今後の課題です。
しっかし、どこにいっても「時間」というのはなくなるものですね(笑)