政府税調による税制改正大綱がまとめられました。
んー・・・・
というところでしょうか。
相変わらず、抜本的な改正にはなっておらず、
「国会情勢の都合」でしかないなあ、と感じます。
私がはじめて国会議員の秘書になったときは
仕える代議士は自民党の地方行政部会長でした。
その後労働部会長など、当時の自民党の政策づくりの
現場をかたわらでみせていただいてまいりましたが、
年末になると、この「税制調査会」というものが
にわかに動き出します。
通称「電話帳」と呼ばれる、各種税制がびっしり
書き込まれた分厚い冊子を渡され、税調委員が
順番に「これは○(継続ないしは新規導入ということ)」
「これは×(打ち切りもしくは導入せずということ)」
「△(継続審議)」などというように審議をして、
まるでそろばんの「願いましては・・・」のように
「○○△×△・・・」という読み上げを書き取ったことを
思い出します。
あれから18年。
その頃感じたことと、今朝の新聞とまったく変わらないのが
「本当に必要なことが、時の政治情勢で捻じ曲げられる」
ということです。
国会はなんとかならないものでしょうか。
まともな国会議員は18年前に比べて確実に増えているのに
体制や制度にしばられて国民生活から離れ続ける国会。
最近は、国際競争に出遅れることわかっていながら
今回の税制改正大綱に盛り込めない、
あいかわらず総務省・財務省主導型など、
「国会は大丈夫なのか」ということが
益々多くなっているように感じます。
せめて「将来図」を示すことだけでもできないのか、
と嘆きたくなります。
元国会議員秘書として、
現在は中央政府と向き合うかたちの地方の県議会議員として
税制の組み立てや内部事情がよくわかるだけに、
余計に不満を感じる今日この頃です。
20年も足踏みしてたら
国力は低下しますよね・・・
だからこそ、
しっかり地方から改革を押し上げないとダメなんですよね。
がんばってゆきたいと思います。