表題の浜松市主催のシンポジュウムに参加いたしました。
昨年12月に実施した
「遠鉄電車の天浜線乗り入れ調査」アンケートの
報告に基づいてのデスカッションでしたが、
この地域の公共交通を考えてゆく上で
とても参考になりました。
当該地区でないかたのアンケートの回答には
地域事情や公共交通の実情をわからないという多少ムリもあり
一概にこのアンケートを鵜呑みにはできませんが、
トータルな論点がある程度見えてきているように感じます。
「そもそも時代に即した(高齢化、環境重視型)公共交通とは」
「浜松市北部地域の公共交通体系について」
「天竜区のまちづくり、都市計画の方向性のありかた」
あたりでしょうか。
当局もそのあたりよくわかっていて、今後も地域住民の皆さんや
専門家や関係機関の意見も入れながらディスカッションを
重ねてゆく用意があるようです。
今後のこの議論の積み上げにも積極的にかかわりたいと思います。
さて、まずはアンケートの数字を基本資料として公表しておきます。
住民基本台帳から抽出した13歳以上の4000人の市民に実施。
うち当該区である天竜区住民が2000人。
その他の浜松市各区民が合計で2000人。
回答数1703件(回答率42.6%)
ちなみに、この回答率は予想より高い数値だそうです。
なお、アンケートに際し関係の基本資料を提示して
答えていただいたそうです。
問1 「遠鉄の天浜線乗り入れに関心があるか?」
天竜区民 あ る 48.2%
な い 22.8%
わからない 23.8%
無回答 5.3%
天竜区以外 あ る 27.3%
な い 38.5%
わからない 29.7%
無回答 4.4%
問2 「天浜線への乗り入れを実施すべきかどうか?」
天竜区民 すべき 31.9%
すべきでない27.8%
わからない 33.1%
無回答 7.2%
天竜区以外 すべき 15.3%
すべきでない40.0%
わからない 38.1%
無回答 6.6%
問3 「問2で『すべき』と答えたかた。実施時期はいつ?」
天竜区民 今すぐ 30.9%
試検運転などのあと段階的に44.3%
他の取り組みを実施後 17.2%
無回答等 7.6%
天竜区以外 今すぐ 16.5%
試検運転などのあと段階的に46.3%
他の取り組みを実施後 26.4%
無回答等 10.7%
問4 「問2で『すべきでない』と答えたかた。その理由は?」
天竜区 現在の遠鉄と天浜線で十分 52.6%
現在のバス交通で十分 18.9%
乗り入れ以外の方策が有効 13.2%
その他 15.4%
天竜区以外 現在の遠鉄と天浜線で十分 52.2%
現在のバス交通で十分 13.0%
乗り入れ以外の方策が有効 14.3%
その他 20.5%
問5 「問3で『他の取り組みを実施後』と答えたかた。それは何?」
天竜区 駐車場・駐輪場の整備 30.4%
バス交通の改善 26.1%
企業誘致 13.0%
駅前広場の整備 10.9%
天竜区以外 バス交通の改善 21.4%
駐車場・駐輪場の整備 17.9%
問6 「問4で『乗り入れ以外の方策が有効』と答えたかた。それは何?」
天竜区 天浜線のシャトル運転 36.0%
天浜線を遠鉄に乗り入れる 28.0%
DMVの導入 12.0%
その他 24.0%
天竜区以外 DMVの導入 34.1%
天浜線を遠鉄に乗り入れる 24.4%
天浜線のシャトル運転 22.0%
その他 19.5%
問7 「乗り入れがもし実施されたらあたたの利用は増えますか?」
天竜区 変わらない 39.2%
やや増える 26.7%
増える 15.7%
かなり増える 5.0%
わからない 13.3%
天竜区以外 変わらない 62.4%
やや増える 16.6%
わからない 15.6%
増える 4.0%
かなり増える 1.3%