県庁の屋上には太陽光発電装置があることをご存知でしょうか?
実は、今年から導入されたんです県庁にも。
そこで、今朝は早めに登庁してご担当にムリをお願いして
屋上、見に行ってきました。
多結晶シリコン太陽電池56枚を使い、出力10KW、
年間発電量は1万KWの能力があります。
ただし、これは県庁の年間電力使用料の0.1%でしか
ないのですが(苦笑)
これを二酸化炭素の削減量に置き換えると約4トン。
二酸化炭素吸収量の高い杉の木におきかえたら約300本分
だそうです。
”杉の木ならそんなにいらない!”と花粉症の人には
怒られそうですが(笑)これは例えですから。
さて、この太陽光発電は世界の中でも日本の技術がリード
している分野だということは以前にも書いたと思いますが、
新エネルギーとして主力になるには課題がまだまだあるんです。
私も知らなかったのですが、
現在のパネルだと、
発電に最適な温度は摂氏20度くらいだそうで、
熱ければ良いというものではないそうな。
すると、かなり発電に際して太陽がでているか否か
だけではなく、気候条件の制約がまだまだ多いという課題。
これは、さらなる高性能パネルの開発が必要ですね。
あと大きな課題は「蓄電」。
現在、デンキは乾電池程度でしか蓄電はできていません。
これを、大規模な蓄電機能をもった設備ないしは大型電池が
開発されない限り、少なくとも昼間しか発電できない、
太陽がなくては発電はできない太陽光発電は、
必要なとき必要なだけ発電できる火力発電にかわる
”主力エネルギー”にはなれません。
発電のための燃料は太陽だけには無限、無害、無料だけれども、
まだまだハードルは高い、ということを思い知る
県庁屋上でした。