今日の国会で「宇宙基本法」が成立。
この法律は、自民、民主、公明の共同提案というかたちで
提出された珍しいタイプですが、骨子が明確なだけに
うなづける法律です。
法律骨子について私なりの解説付で書いておきますと、
①宇宙の平和利用
を大前提にして(というか、することにして)
②安全保障に資する利用を促進
つまりは、偵察衛星(日本では”情報収集衛星”という
隠れ蓑的な名前を使っていますが)をより高度にして
どんどん打ち上げますよ、またそれに類するものも
安全保障上の観点から、どんどん開発促進をしますよ、
ということになるでしょうか。
③宇宙産業の振興を推進します
国策としての研究開発の促進、金融・税制両面からの
バックアップ体制も強化します。ということ。
これは、宇宙産業が今後の花形産業になってゆくために
大きなアドバンテージを保証されるようなものです。
④宇宙産業に関するヘッドクオーターをつくる
内閣総理大臣が「宇宙開発本部長」になり、
「宇宙基本計画」をつくる。そして、内閣府のなかに
1年後をメドに「宇宙庁(仮称)」なる組織を編成する。
つまりは、ここから「宇宙産業」が大々的に店開きします、
安全保障は国家として当然の責務として、国際社会に準じて
整備を早急に始めます、という”宣言”でもあるのです。
この法律の成立を見越して、
静岡県と浜松市は、浜松市のアクトシティにおいて、
6月1日から国内外の宇宙分野の研究者が一同に会して、
研究成果を発表する「宇宙技術および科学の国際シンポジウム」
(略称ISTS)を開催します。
”ものづくり県静岡”において、浜松地域は特に輸送用機器等の
機械工業の技術の高い地域でもあります。
ゆえに、次世代産業としての”航空・宇宙分野”には注目が
集まっており、千載一遇のこのチャンスを活かさない手は
ありませんので、しっかりと地元選出県議会議員として
精一杯の尽力をしてまいります。