政策による地方分権を

私は民主党所属議員ですが、
このところ民主党国会議員に対して
”政策による地方分権をしっかりやってもらわなければ困る!”
と苦言を繰り返しています。

というのは、
民主党をはじめ多くの政党は「地方分権」を掲げていますが、
どうも目線が”東京目線”であり、方向性は正しくても
具体的にどんな権限をどんなふうに地方に権限委譲するんだ、
という”核心部分”がどうも弱いように思えてなりません。

つまりは、税制や政策など地方が実質的に必要としていることが
具体的に地方分権型になっていないことが多いのです。
例えば、先日の「民主党農業キャラバン」において、
農政のスペシャリストの参議院議員3人が来浜しましたが
(参議院農林水産委員長含む)
民主党には政権公約として農業分野については
「戸別所得補償制度」という販売農業者の所得を補償するための
交付金制度があり、このことを説明してゆかれたのですが、
前々から私も疑問に思っていたとおり、この制度
「食料自給率」のことを意識するあまり、対象農産物が
「米」「麦」「大豆」などの農産物に限られており、
静岡県の主要農産物である「野菜」「果樹」「茶」「花」などは
対象外となっていまして、このことについてやはり鋭い質問が
とびました。「あくまで日本の農業全体を考えて」という
苦しい答弁でしたが、
あまりに地方目線でなかったので、私もひとこと
「農業は多種多様で多層的に成り立っています。
農産物ほど気候によって適地適材があるものはないので、
日本全国でちがうのは当たり前ではないですか。
この政策こそ地方ごとに決められるよう
”地方主権型”にしてください」とキツく要望しました。

そのように、よーくみると農業・工業・商業などの産業政策など、
地方によって特性や求めるものがちがうものというのは
本当にたくさんあります。
ここにもっとスポットライトをあてた「地方分権」議論を
してゆくようにしなければならないんです。

その後も、民主党東海州議会などの機会で
国会議員に直言する場がありましたので
同様の意見をしましたが、こういう意見具申を地方の現場を知る
私たちがしっかりと国会に伝え、真の地方主権を実現させるために
頑張らねばならないと、あらためて思っています。

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