自民党内の”麻生おろし”も尻すぼみに終わり、
淡々と21日の「衆議院解散」に向かって国政は進んでいます。
自民党はなぜこんなに迫力がなくなったのか。
中川さんや武部さん、そして閣僚である与謝野さん、石破さんは、
あそこまで辛らつに”麻生批判”を公然としたのであれば、
腹を決めていわゆる”命がけ”でやらないのか。
少なくとも内閣不信任決議案にへらへらしながら反対したことで、
本気度が低いことを皆に見抜かれてしまったと感じています。
かつて宮沢内閣に対し、
当時の竹下派が小沢一郎さんや羽田孜さんを中心に割れて
内閣不信任決議案に賛成票を投じて、政治の変革の歯車が一気に
回り始めました。その後鳩山さんや武村さんの新党さきがけが
自民党を”脱藩”し、細川さんの”日本新党”ができて、
怒涛の日本の時代を変える総選挙に突入し、自民党を下野に
追い込んみ、細川連立政権が誕生しました。
政治を変えたいなら、本気で時の総理大臣にケンカを売るのなら
せめてこのくらいの”本気”がないとダメですね。
自民党がこのていたらく。
では、一方の民主党は積極的に評価されているかというと
それも実は”否”だと私は感じています。
「こんな閉塞感はなんとかしたい。こんな格差はなんとかしたい。
民主党もよくわからないが、とにかく一度政権を変えてみよう」
というのが、国民のみなさんのホンネではないかと私は感じます。
浮かれた民主党の国会議員や関係者がときどきいますが、
”勘違いもはなはだしい”と背筋に冷たいものが走ります。
こちらのほうが、もし期待を裏切ってしまう結果になったときの
信頼感の喪失度合いがものすごく大きい気がします。
だからこそ、順風が吹いてるかに見えるいまから必死に、
政権を担ったときの準備や勉強をしておかなければ”次”はないんです。
民主党も日本も、これがラストチャンスだと肝にめいじて、
”命がけの本気”で、取り組まなければならない時が今、と、感じています。
果たして民主党の皆がこれを実感してくれているだろうか、
と不安を抱えながらも、なにかいつもとちがう緊張感がない
(と感じざるを得ない)解散を待つ今日この頃です。