浜松市北区の初生、三方原地区から中区の高丘、萩丘、小豆餅という、
いわば旧浜松市の郊外へ続く幹線道路沿いの商店街をのぞく機会がありました。
一言で言うと「驚愕」しました。
”なんと空き店舗が増えてしまったことか・・・”
私の居住する浜北区でも空き店舗は増加はしていますが、
これほどではありませんし、お隣の旧引佐郡でもここまでの急激な
激減はおこっていないように感じます。
不況の波の大きさと、ここ数年で立て続けに進出してきた複合型の
大型ショッピングセンターの影響で人の流れも変わったのかもしれません。
また、ホンダ浜松工場の縮小も少なからず影響していることも事実でしょう。
なんにしろ、商店街の衰退の現実を思い知らされました。
さて、この商店街の再生については、小さくとも商店街の町並みのなかで
育った私としては、身につまされる問題でもあり、長年の課題でもあります。
折に触れ、再生成功を成し遂げた商店街について、研究文献を読んだり、
現地に実際行ってみたりしていますが、そこには「スケールメリット」は
やはり重要であったり、人が集まりやすい交通手段やその他の集客要因
などがあり、地方のなんのヘンテツもない商店街が突如として再生した、
という例は皆無であり、厳しい現実を思い知ります。
しかしながら成功例も当然あるわけで、
ぜひとも浜松各地の商店街の再生にできる限りの尽力をしてゆきたいと
思っています。
まずは現場を知ること。
問題点と傾向と対策を知ること。
そして現地に粘り強く好奇心旺盛な強力なリーダーを育てること。
それらができてはじめて、商店街の再生は
最初の一歩を踏み出すことになるのでしょう。
今日の驚愕の状況では、もう時間はありません。
まさに”まったなし”の状況です。
気合を入れて調査研究および実践に取り組んでゆきたいと思います。