平成22年度国土交通省予算仮配分

聴きなれない言葉でしょう。
国会議員秘書として長年予算編成作業を見てきた私も
「仮配分」とは聞き慣れない言葉です。

本日、民主党政権となってはじめての予算編成である
平成22年度予算のうち国土交通省分についての説明が
永田町の民主党本部でありました。
「この時期になんだろ?」と考えながら上京しました。
国の予算編成作業は、年末ギリギリに事業別の大枠予算が決まり、
その後3月末ころまで、その各事業ごとの全国各地の事業箇所への
配分作業が行われます。これを業界用語で「箇所付け」といいます。
その「箇所づけにしては早いなあ・・・」と思ったのです。

説明では、今までとは違う予算編成作業の方針と
予算編成作業の途中経過の報告がありました。
・昨年の「政治主導の予算編成をする」という方針通り、
  県知事や県市町村が上京して要望したものよりも各県連要望を優先したこと。
  そして、あらためて「知事は霞ヶ関に来ても効力は薄い」と明言。
・現時点で、各地主要直轄事業への仮配分額を開示して
  来週から本省と各地方整備局の折衝が始まることの報告、ならびに情報開示。
  これにより、いままでおこなわれてきた「水面下での復活折衝」を
  行えないようにすること。またそれを禁ずる旨の通達。
  コレ、いわば「予算編成作業の透明化」です。
  まさに自民党が”今までのルート”使って
  予算編成にちょっかいをだそうとしても、それができない「情報開示」です。
・また、『特に静岡県連はよい要望提出をいただいた。細かい作業による箇所要望と
  現場ならではの提案型の政策要望があり、まさに地域主権づくりのモデルになる。
  提案については継続して議論に入っている』と
  お褒めの言葉までオマケで説明会のなかでいただきました。

現時点での感想から言うと、
「政治主導できるかも」と感じています。
”現場の声を国に伝える”ということは、なかなか制度上難しかったり
したのですが、このシステムが今年キチンと機能していけば、
コレ、できますね。きっと。

こうして作業が進んでゆく平成22年度予算も楽しみですが、
今年の『民主党静岡県連地域主権タスクフォース』やりがいがありますね!
そうすれば、平成23年度予算はもっと『地域の声』が反映されたものに
できるし、地域主権への権限や財源の移譲もスムースになってゆくと思います。

ただ、課題もいくつか。
先輩議員から指摘されましたが、
「地方負担金の廃止」についてどうなっているかもっと詰めなければいけません。
『今国会中に対応したいが、平成22年度予算には間に合わないかも』
とのことでもあるので、国会議員団にもっと自分のことと捉えていただいて
努力をしてもらわねばなりません。
また、今回は国土交通省はこうしてオープンになってきましたが、
農水省や厚生労働省はまだまだの様子。
このあたりのばらつきも是正しないと。
さらには、各級議員団とスタッフの意識・知識・作業のしかたなど
予算関連の作業への統一見解と役割分担が必要です。
でないと、せっかく権限や情報があっても宝の持ち腐れとなってしまいます。

とりあえず、”新しい予算編成作業”が進んでいるご報告まで。
また、より一層「地域主権タスクフォースチーム」しっかり務めてまいります!

  

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