土地改良事業視察

本日県議会会派有志で県東部の土地改良事業現場を視察。
土地改良事業(今は正確には農業農村整備事業といいます)は、
事業のメニューは幅広く「農地整備」「農道整備」「湛水防除」
「ため池整備」などなど多彩ですが、今日は県東部の代表的な
事業を視察してきました。

民主党政権になって、自民党政権における農業施策のうち
一番予算カット、スケープゴートになってしまったのが
この事業でもあります。この政治的背景についての説明は
省略いたしますが、どちらにしろ現場で複数年計画で
この事業に取り組んでいた農家のみなさんにとったは
激震であったことはまちがいありません。

民主党は「都市型政党」と言われたように
実際農業政策を専門にする議員は少なく、
この事態にも淡々としている部分もありました。
政治的な政略はさておき、現場はこれとりあえず
なんとかしなければなりません。

そこで、静岡県の土地改良団体に
「政党うんぬんでなく、静岡県の農家と農業のために」
と民主党県連政調会でお話にうかがい、
とにかく相互理解と現状認識が大切だ、ということで、
静岡県のあるべき農業のすがた、土地改良事業のたすがた
のための第一歩が今日の視察でありました。

富士の市街化地域に囲まれたキャベツ畑と湛水事業の姿、
沼津の急傾斜地におけるみかん栽培と農層整備の姿、
御殿場の水等栽培とほ場整備、そして米粉利用促進事業の姿、
と、特徴的な事業をみせていただきました。

さて、大切なのはここからです。
静岡県の農業は大切な産業の柱でもあり、
また全国的に言えば、いち早く自助努力によって
米偏中の補助金ジャブジャブ農業から脱して
みかんやお茶などの特徴的な農業を展開してきたところでもあるので、
それらの特質も踏まえて、本当に静岡県の農業にあった予算を
必要なカタチで必要な額を効率的に使える農業施策、農業予算
システムを構築してゆけるよう、静岡県から具体的な声をあげてゆきたい
とあらためて感じた今日の視察でした。

やはり、「適地適作」の農業だからこそ、
農業予算や施策も地方が決められるシステムにしないと。
そのためには、いまの日本の農業政策(および土地政策)を、
根本的にいじってゆかねばなりません。
大変ですが、とても大切なことです。

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