新年度予算編成作業が続く政府与党。
そんな最中に、大手都市銀行各行グループの「政治献金再開」が報じられています。
しかも”自民党に”と。
目先の利益を求める銀行らしいなあ、とあきれることしきりです。
こんな産官複合体で日本はどこにいくのでしょうか。
産業振興はもちろん必要だし、いまは生き残りをかける日本であるから、そこは良いとします。
が、「現在の安倍政権に献金」だと、”大丈夫ですか?”と言いたくなります。
かつての自由民主党には確かに「自由」と「民主」がありました。
「派閥政治はよくない」と言われつつも、そこには派閥ごとの理念があり、
”日本の政治は自民党が自由闊達党内議論を経て、さまざまな角度での精査をしてリードしてゆくんだ”
という気概も矜持もあったと、わたしには見えました。
私は、政治人生のスタートを熊谷弘先生の東京秘書としてはじめています。
当時熊谷先生は自民党最大派閥竹下派「経世会」の派閥事務局長。
自民党を動かす派閥の姿、国のかじ取りを各分野でしてゆく国会議員の姿を見てきました。
ダイナミックであり、またそれは責任感に満ちていました。
ときに「派閥抗争」とマスコミにはマイナスに揶揄されましたが、
自民党内での議論は本当に闊達で、暴走する勢力に対して、身を挺してブレーキをかける勢力があり、
そこでの議論は本当に双方理念と力を感じるものでありました。
現在の自民党には「自由」も「民主」もないのでは、と心配になってしまいます。
ハト派と言われた保守本流勢力はどこにいってしまったのでしょう。
ブレーキのかからない自民党には、この国の未来を託してよいのか。
そんな高度な権勢ピラミットを作り上げた安倍政権に対しては、
まだまだ非力で、稚拙で、私も民主党にはいいたいことや文句は山ほどありますが、
そんな国会に鋭い一矢を打ち込むために
まもなくわが静岡県からも新しい参議院の候補者が選出されます。
しっかり理念をもって、未来の日本のために一歩一歩戦ってゆくしかないだろうと思っています。