アマゾンジャパン社を活用した個人からの支援物資の受け入れについて
質問要旨:
大規模災害時に、インターネットの通信販売事業者アマゾンジャパンのホームページに
各地の避難所から必要とする物資を登録してもらい、それを見た方が、
必要とされる物資を注文することで、避難所に寄付のような形で物資を送り届ける
取組が東日本大震災の折実施された。これは双方のニーズに合致したウィンウィンの
システムであり、ぜひ防災先進県を自任する静岡県としても
このような方策を検討できないか。
個人の支援物資については、不必要なものや使い古したものまで
被災地に送られてしまうケースなどもあり、幾つかの課題があると認識しているが、
提案した事例は、個人の善意と被災者のニーズがマッチングした素晴らしいシステムであり、本県にも同様なシステムを構築していく必要があると考える。
県の所見を伺う。
答弁者: 川勝知事
答弁要旨:
通信販売事業者を活用した個人からの支援物資の受け入れについてお答えいたします。
その御提案をいただきました仕組みというのは、通信販売事業者の
インターネットサイトを活用して、被災者が必要とする物資と個人の支援とを
マッチングさせるものであるということで、こうしたマッチングができますと、
例えば、南海トラフ巨大地震など避難生活の長期化が予想される大規模災害におきまして、
市町の物資拠点を経由することなく、被災者のニーズに合った物資を避難所に直接、
供給することができます。
それゆえ、この仕組みは、公的支援を補完する有効な手段であるという認識を
もっているわけでございます。
ただ、この仕組みが有効に機能するには、検討・調整する課題もあります。
例えば、輸送体制の確保、避難所における個別のニーズの把握や運用方法、
さらに、通信機器の手配などでございます。
そこで、現在、この仕組みが活用できるように、通信販売事業者と協議を進めております。今後、実際に避難所を設置・運営する市町に対して説明会を開催いたしまして、
意見等も伺いながら、本年度内の協定締結を目指して、通信販売事業者と関係者との間での
調整をしてまいります。
以上であります。