東洋経済新報社からでている「シャドーワーク」
(一條和生、徳岡晃一郎共著)を斜め読みする。
いわゆる「ビジネス書」ですが、
「企業における組織戦略」について分析しており
なかなか興味深かったのでご紹介しておきます。
内容を簡単にしかも私なりの理解で大雑把に説明すると、
成功の影には「予定調和」がある。
「予定調和」とは通常の業務の前段階にある、
いわばマニュアルにはない個人による自主的な作業、
それは事前調整や理解の促進のためであり、
個人の作業への理解度があり、そのうえで創造力を発揮して
仕事をやりやすくすること。
また各作業担当者間での
事前調整やマニュアルを超越した相互理解があってこそ
「予定調和」が整えられて会社の成功がある。
というような内容です。
どんなにIT化が進み、コンピュータ中心の業務になってきた
とはいえ、やはりまだまだ人間同士の関係が大切ということが
分析の結果導かれたという一冊でした。
表題の「シャドーワーク」のとおり、
影の部分でのがんばりや準備の大切さを説いているのですが
これは、表舞台に立つひとだけでなく、影になって土台を
作ったり支えたりしてくれている人たちへ評価でもあり、
俗に「スタッフ」とか「秘書」といわれる人たちへの賛歌でも
あると読みながら感じました。
私も「秘書」出身ですので、手前味噌ですが(笑)
スタッフの良し悪しがボスや会社の運命を決めると言っても
過言ではないのはみなさんご承知のとおりです。
わたしもホントにスタッフにも支援者のみなさんにも恵まれて
思う存分仕事をさせていただいていますが、こういう分析本を
読んでいると、地味でも下ごしらえや根回しの大切さを
あらためて痛感しました。
あらためてお支えいただいているみなさまに感謝申し上げます。