1 浜松市沿岸域の防潮堤建設について
(1)建設用土についての質問要旨
防潮堤建設用土は、主に天竜区の阿蔵山のものを使うことに決まり、
土の搬入は浜松市の責任で行われることが決まっているが、
運搬業務の遅延による工事の遅れが気になる。
県としては浜松市に強く作業の進展を求めるべきであるが、現在の進捗状況を伺う。
また、CSG工法では、現場での工事残土や建設廃材を使う方法もあるとのことだが、
浜松での防潮堤建設においてはどう考えているのか伺う。
答弁要旨 答弁者 長島交通基盤部長
浜松市沿岸域の防潮堤整備につきましては、
8月から試験施工に着手しており、採取地や運搬経路沿線の住民の皆様の
ご理解が得られたことから、土砂の搬出を開始したところであります。
現在の想定では、防潮堤に用いるCSG材は200万立方メートル程度と見込まれ、
阿蔵山からの土砂で賄える見込みでありますが、実際に必要となる土量については、
詳細設計や現地で発生する砂のCSGへの配合試験等により
精査を進めている段階であります。
その結果、土砂が不足する場合には、
他の建設工事の発生土や建設廃材の活用が考えられますが、
建設廃材の活用につきましては、安定した品質と供給量が課題であると考えております。
防潮堤の整備には大量の土砂が必要であることから、
県といたしましては、土砂確保の役割を担う浜松市と連携し、
安定的な土砂供給の体制確保に努めてまいります。
1)建設用土【再質問質問要旨】
建設用土の運搬が始まったのは9月30日でありやはり遅れが心配される。
今議会に提出されている補正予算案が通り、年度内に追加工事の発注となれば、
試験施工の目的である様々な治験を十分得られないままでの
工事発注になってしまうのではと心配しているが、どうか。
また、県として遅れをとりもどすために浜松市に協力できることとして
土砂や資材の置き場を協力して用意するなどの取り組みが出来ると考えるが、
再度県の考えを伺う。
答弁要旨:答弁者 長島交通基盤部長
浜松市の防潮堤は、全長17.5kmにわたる大規模な工事であります。
いざという時にしっかりと強度を保ち、機能を発揮する構造物の築堤が必要になります。
試験施工によりまして、しっかりと強度を確認し、進めていくことが必要である
ことは十分承知しており、そういう形で進めてまいります。
また、大量の土砂運搬が必要となる大工事となりますので、
今後もいろいろな課題が生じてくると思いますけれど、
それについては浜松市としっかり連携し対策を進めてまいります。