伝統を伝えるということ

日本舞踊の”舞初め”にお伺いする機会をいただきました。
日本の舞はいつみても良いものです。
短い時間ながら堪能させていただきました。

かつて日本人は「ひとさし舞う」ことをとても大切にしてきました。
祝いの席、宴の席はもとより、別れや強い決意をしたときなど
節目節目に”舞”はありました。
「舞」は一挙手一投足に厳しい作法がありますが、
それすなわち”美しい手足の動き”であり、
顔の表情や首の傾け方などは、
こころが内面から湧き上がってこそ創り出せる、
まさに”高い精神性”の表れであり、
日本人が営々と積み上げてきた
”限りなく自然美に近い造形美”であり、
日本の”美の象徴”として完成されたひとつではないかと
私は常々思っておりました。

今日、舞のお師匠さんともお話をしたのですが、
本来ならば、教育の一環として
この「美しき日本の姿」でもある舞を
学校や地域でこどもたちにも実際みてもらいたいし、
触れさせてあげたいし、体験させてあげたい。
そして、日本が大切にしてきたものには、
「なんらかの意味」や「かたち」「精神性」「こころ」
そういう大切なものがいっぱい詰まっているんだ、
と、いうことにも気づかせてあげたい。
躾や日本の伝統的な美意識も、そうすればごく自然に
身についてゆくのではないでしょうか。
それが「美しき日本」をとりもどす、「美しき国 日本」をつくる
ひとつの姿でないのだろうかと感じます。
 「日本らしさ」はこんなところにもあるんですよ、安倍総理。
私だったら、こういう体験もできることを盛り込んだ
「教育改革、つまりは現場感覚でのひとづくり」をめざしますが。
「教育」っていうことを、幅広く考える発想の転換が
今の「教育」には必要だと私は考えています。

「舞」というとバレエやダンスに偏りがちな最近の「お稽古事」。
おかあさん、おとうさん!
日本の伝統はまだまだ捨てたものではありませんよ。
ぜひ、いちど能や歌舞伎もお子さんとごいっしょに観てみてください。
もちろん、おばあちゃんの舞踊発表会だって存分に堪能できます。

「日本に生まれてよかった」
と、こどもと言い合えること、祖父母や両親、兄弟と言い合える幸せ。
そんな家庭づくり地域づくり国づくりを、私たちの世代が担って
ゆかないと、とあらためて実感しました。

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