私が風邪をひいたからというわけではないのですが(苦笑)、
以前から「日本のインフルエンザ対策は大丈夫ですか!?」
「もしパンデミック(世界的大流行)になったらどうするの」
というような不安の声をいただいていましたので、
静岡県の対応策の現状を調べましたのでご報告しておきます。
まずは、基本として
WHO(世界保健機構)がつくる
「パンデミック警告表」というものがありますが、
「フェーズ1」パンデミックのリスクは低い
「フェーズ2」動物間に新しい亜種ウイルスが発生
「フェーズ3~5」新しい亜種ウイルスがヒト感染発生
「フェーズ6」パンデミック発生
と6つに分類されています。
現在は「フェーズ3」の段階に世界はあります。
これは「ヒトからヒトへの感染はないか限定されている」
という状況です。
現在、「鳥インフルエンザ H5N1」が変異しつつあり、
世界各地で350件を超える感染が報告されています。
特にインドネシアでは、126人が発症、うち103人が
死亡しています。(WHO発表 2月3日現在)
当然、これは国レベルでの対応となりますが
都道府県レベルでの対応策も練られており、
静岡県は「静岡県新型インフルエンザ保険医療行動計画」を
今年1月7日に改正したところです。
ここで定められていることは、
①「新型インフルエンザ相談窓口」を
健康福祉センター等に設置しています
(すでにフェーズ3の段階で設置)。
ここでは、患者の早期発見のために関係企業
(発症者がいる国に渡航する社員や取引がある会社など)
などにも働きかけ早期発見、水際ないしはごく限定的な
患者に抑え込む努力をしてゆきます。
②「医療機関の指定」
県内は11病院48床を指定。
これにより、発症患者の他者との接触を最小限に止めます。
③「プレパンデミックワクチンの実施」
医療従事者にワクチンを実施する準備。
すでに、H5型の鳥インフルエンザワクチンは
「ベトナム型」は備蓄済み。
「インドネシア型」「中国型」も備蓄を急いでいる段階。
④「抗インフルエンザウイルス薬の備蓄および予備投与の実施」
「タミフル」「リレンザ」を備蓄済み。ただし備蓄場所は
非公表。これは、一般医療機関に枯渇したときの備えであり
県内だけでも31万人分が備蓄済み。
また、予備投与は「患者の家族」「医療従事者」そして
「ライフラインを確保する業務に携わる人間」が優先されます。
ざっと説明するとこんな状況ですが、
とにかくウイルスは日々進化し、
ワクチンもそれに対応して日々開発されているというのが、
この病原体と人間の戦いの歴史でもあります。
また、その歴史が如実に語りかける”闘いかた”の基本は
「手洗い」と「うがい」そして「咳エチケット」です。
みなさん、折に触れしっかり「手を洗って」、
外から帰ってきたら必ず「うがい」をして、
そして”咳がでるな”とおもったら
マスクなどで他人に咳をかけないようにすること。
とにかくこれに尽きますので、
なにとぞよろしくお願いします!
時節柄、皆々様
なにとぞご自愛くださいませ。