Georgtown Univ.での講義以外にも
この短期留学研修のGULPプログラムは本当に充実しています。
アメリカの保守系シンクタンクを代表するヘリテージ財団の
研究員のみなさまともテーブルディスカッションをさせていただく
機会もいただきましたが、”もっと時間がほしかった、”
というのが”渇望”ともいえる参加者みんなの実感です。
その他、きょうまでの雑感をすこし列記させていただきますと・・・
多くの教授陣の講義を聴いたりディスカッションして感じることで
共通して言えることですが、
・アメリカは内政問題で精一杯
・”財政の崖”問題については誰も答えを持っていない。
すべては今回の選挙次第
・大統領選挙は、まったく混沌。
2000年のブッシュ・ゴアの最小僅差の決着が再現されるかも。
最後の大統領選挙公開討論会を大学の大ホールで500人ほどの
大学生と大スクリーンで生中継で観ましたが、
大学生の反応はオバマでした。
まあ、ジョージタウン大学は東海岸ですしね。
ただ、「外交問題」がテーマでしたがでてきたのは
中東と中国で、ヨーロッパは少しだけ、日本はゼロという状況です。
また、外交問題が結局は失業率など内政問題にすり替わって
いってしまうほど、アメリカは今内政で手一杯感がにじみでていました。
・アメリカ議会が予想以上に日本同様膠着状態でどうしようもない
状態であること。これも大統領選挙と同時に行われる
上下院選挙の結果次第でしょう。
・ただ驚くことに有権者の意識は、もしかしたら日本以上に低く、
(選挙への関心ではなく、さまざまな課題や問題への意識のことです)
ある調査によると内容が間違っていても、”民主党””共和党”という
キーワードだけで良し悪しを決める傾向の『政党依存症』が
いまだ一定勢力いる様子。
(日本でもこれは同じかもしれませんが。本当に政党だけでは
良し悪しが計れない時代になっているのに、です)
・一方で、いま選挙に際しアメリカ人にはやりなのは、
”independence”でもあること。
これはよいことですねー 若者はとくにこうあってほしいものです。
・TPPについては、まったく話題にもなっていない。日本が騒ぎすぎ。
・尖閣問題は”ああやってるなあ”程度で、
アメリカは関与したくないのが本音。
・東アジア共同体をアメリカが関与構築して対中国を考える
という意識も薄いのでは。
・・・もはや「第一列島線」は諦めているフシがあります。
・一部知識人がすでに、『20年後はアメリカは中国に負けると』
明言していることは驚き。
・・・などでしょうか。
それぞれ、きちんといずれ考察を加えてゆきたいと思います。
取り急ぎご報告まで。