本日、「民主党ふじのくに県議団」20名で
浜岡原子力発電所を視察してまいりました。
すべての施設を見られたわけではありませんが、
今回は津波対策という観点を主眼にして視察をおこないました。
会派としての視察ですので、今後議論がもたれます。
ゆえにあまり個人的見解を申し上げるべきではないと思っていますが、
私見としての現状認識だけは手短にご報告しておこうと思います。
・浜岡原発は全国の原発のなかでは非常に安全への意識と対策が
すすんでいると各原発との比較のなかではかんじている。
・しかしながら、津波対策はまだ十分とはいえない。
・原発に「100%安全」はありえないと思っている。
・原発の構造は「ガラス細工」のようなもの。非常にデリケート。
ゆえに安全対策はとても大変だ。いや大変すぎる。
・「日本の電力不足対策の切り札は原発」という考え方は間違いだ。
世界の電力供給体制を研究するとまだまだ対策は確実にある。
ここはこの原発議論のキモになる。日本の電力のありかたを
構造から議論してゆく必要がある。
・ただし、現在までの日本が国策として原発推進をしてきたことは
事実であり、「即原発廃止」は非現実的。ゆえに「必要悪」である。
・浜岡6号機の新設は現状では認められないでしょう。
なぜなら津波対策不十分。それが県民感情であり、
「県民の安全」をつくるべき我々県議としての常識ではないか。
・プルサーマルも難しいのではないか。より議論が必要。
・耐震化が不十分で廃炉が決まっている1、2号機の
燃料プールの使用済み核燃料をどうするのか。早急に対応を求めたい。
・3~5号機の劣化状況を詳しく開示すること必要。
原発には寿命がある。これを明確に割り出すことはより長く原子炉を
使いたい出あろう中部電力からしたらイヤかもしれないが、
安全性への信頼をつくるためには必要不可欠。
・3、4号機は古いタイプの沸騰水型。5号機は改良沸騰水型。
安全性の違いは明確。このあたりがあやふやにされている。
・新エネルギーとはいってもカンタンではない。
そのあたりをしっかり認識して議論をすすめてゆくことが肝要。
・津波対策は今回の東日本大震災の知見がでたとしても
完全はありえないのではないか。大自然のエネルギーは計り知れない。
・原発議論は県民的国民的議論にまちがいなくしなければならない。
まだまだ”私見”はありますが、
これ以上書くと、余計な記述が増えてしまうかもしれませんので(苦笑)
このあたりで止めておきたいと思います。
どちらにしろ、スピード感をもってしっかりと議論をしてゆきます。