静岡県立美術館30周年

さて、いよいよ日本はゴールデンウィークにはいります!
みなさま、休日のご予定は立てていますか?
一方で、熊本・大分のみなさまにとってはGWどころではないと
お察しいたします。こころからのお見舞いと、
一日も早い復興をお祈りいたしております。
日本全国がみなさまを応援していますし、
このGWにボランティア等で現地にゆくんだ、
というみなさまもいらっしゃると思います。
私もさまざまなかたちで、また現地応援も視野に、
微力ながらできる限りの応援をしてゆく所存です。

さて、そんななかではありますが、静岡県の話題をひとつ。
今年で、静岡県立美術館が開館して今年で30周年になります。
先日も盛大に記念式典が行われましたが、
今年は年間通して興味深い企画展が並んでいますので、
ぜひ、みなさまも足を運んでいただきたいと思っています。

現在(4月12日~6月19日)は、
「開館30周年記念展」と銘打って
「東西の絶景~モネ、ゴーギャン、若沖も大観も~」という、
静岡県立美術館の誇る収蔵物を一挙に展示しているという豪華版です。
(一部個人蔵のものもあります。107展示中3点のみ)
私も記念式典の折に鑑賞いたしましたが、
”素晴らしい!”のひとことに尽きます。

個人的には、富士山を描いた日本人画家の展示が多い
『第2章 日本人の油彩画 西欧への挑戦』の
コーナーに好みの絵が多く感銘を受けました。
五姓田義松の「富士」、川村清雄の「巨岩海浜図」
和田栄作の「日本平望嶽台」などは本当にすばらしい。
また、世に数枚しか残されていない、かの徳川慶喜公の油彩画
「風景」も展示されており、静岡県にもゆかりの深いコーナーです。

また『第1章 日本画 豊饒なる山水・風景』では、
狩野派や原在中による富士山と三保の松原を描いた、
複数の日本画をみることができ、”富士山と三保の松原は一体である”
という、世界遺産の解釈の正しさを、あらためて感じることもできます。

もちろん、モネや横山大観、伊藤若冲、東山魁夷などの
見事なコレクションも展覧することができる素晴らしい企画展になっています。

みなさま、このゴールデンウィーク、
平和であることの幸せを再確認しただきながら、
たまには美術館散策をお楽しみいただくというのはいかがでしょうか?
きっと豊かな気持ちになれる休日がすごせると思います!
・・・で、できればその豊かになったお気持ちを、
どんなかたちでもけっこうですので、
熊本支援に注いでいただけるとうれしいです!

では、よいゴールデンウィークをおすごしください!

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