私なりに鳩山政権の存在意義について総括しておきたいと思います。
鳩山政権は、「普天間問題」と「政治とカネ」の問題で支持率を落とし、
結局は行き詰まり小沢幹事長とともに辞任となりましたが、
存在意義は十二分にあったと思っています。
歴史的な政権交代を成し遂げたのは、この鳩山ー小沢コンビだったのは
紛れもなく、また政権交代後のこの9ヶ月で『永田町・霞ヶ関の常識』と
いわれるような”慣例”をどんどん打破してきたことも間違いありません。
「事業仕分け」「政治主導による省庁の政策立案のリード」などなど
枚挙すれば、自民党政権からの変化の大きさはよくわかります。
”あんまり変わっていないゾ”という声もお聞きしますが、
これはマスコミ報道があまりにスキャンダルや一部の問題に偏重している
ということもありますが、前政権までの永田町・霞ヶ関政治の内情を知る
私からすると、「もともと非常識だった永田町・霞ヶ関の論理が、
すこしづつ常識に近づいているだけ」というところなんで、
国民のみなさまからすると感覚的に「まだまだだろう」と
お感じになるのは当然なのかな、と思います。
が、永田町・霞ヶ関からすると大きく変化しつつあるのです。
もうすこし持論を書いておきます。
明治維新になぞらえると、この鳩山政権の退陣はまだ第一幕。
倒幕が終わり、明治新政府の発足段階、今はまだ明治元年です。
明治日本が確立されるまで、数十年を要したのはご承知のとおり。
さすれば、さかのぼって薩長合体を自由党と旧民主党の合併とすると
薩摩の西郷が自由党の小沢一郎で、長州の桂小五郎は当時の代表の菅直人。
すると、鳩山由紀夫は討幕軍を指揮した長州の大村益次郎か。
・・と、なぞらえてゆくと「歴史は繰り返す」を体感できたりします。
そうするとこれからまだまだ大業を成し遂げた偉人たちが登場してきます。
幸いにして民主党には、その候補になりうる若手がキラ星のごとく
ひしめいています。楽しみになりませんか!
・・・手前味噌ながらぜひそう考えていただいて、
もうしばらく民主党新政権にご期待をお願いします。