遅くなりましたが、2月議会本会議での質問要旨を順次UPさせていただきます。
1 お茶、和食、日本庭園を活かしたふじのくにPRについて
質問要旨
県は、「茶の都」「食の都」「花の都」構想を展開しているが、
ふじのくにの魅力をさらに内外にPRするため、3つの都構想をコラボレートした施策として、
日本庭園を観ながら和食と茶を饗することを、ふじのくにの最高のおもてなしとして提案します。
三島の楽寿園や浜松の龍潭寺庭園、先般県営化が発表された島田のお茶の郷などで
「食の仕事人」に腕をふるっていただき、県内各地の銘茶を供することで、
3つの都構想が融合した「都の宴」となると考えます。
これにより、植木産地でもある本県の造園技術の高さや、
県内産の緑花木の品質の良さもPRすることができ、
「食の仕事人」「食材の王国・静岡」「茶の都しずおか」のブランド化や、
観光の目玉にもできると考えます。
以上の提案について、県の所見を伺う。
川勝知事答弁
阿部議員にお答えいたします。
お茶、和食、日本庭園を活かしたふじのくにをPRせよとのことでございますが、全面的に賛成です。
静岡県は、食材の数が日本一ございますし、花きの品目数も日本一であります。
さらにお茶の生産量、消費量も日本一でありますので、これらを活用して、
「食の都」、「茶の都」、「花の都」というものをつくるということでありますが、
それと合わせて庭園をコラボさせてPRしようということなわけですね。それはもっともなことだと存じます。
目下のところ、和の食材の豊富な本県におきまして、お茶の魅力と合わせた静岡らしい和の食を発信する
「ふじのくに和の食文化の祭典」を開催したり、
「浜名湖花博2014(にせんじゅうよん)」における煎茶道の各流派による呈茶など、
和食とお茶、花とお茶などの組み合わせをした取組をしてまいりました。
また、県内には、掛川城公園の「二の丸茶室」、駿府城公園の「もみじ亭」、
沼津御用邸記念公園の「翠松亭(すいしょうてい)」など、美しい庭を眺めながら、
抹茶や煎茶を楽しむことのできる施設がございます。
さらに、県が「茶の都」づくりの一環として、取得を計画している「島田市お茶の郷」は
、江戸時代の大名茶人小堀(こぼり)遠州(えんしゅう)が手掛けた書院や名園を復元した貴重な茶室と庭園を有しております。
ただし、いずれも「食」が欠けているのですね。
観るだけ、お茶は飲むだけということではなく、
やはり、食、お茶、庭園というものが、一体になることが望ましいということです。
議員の御提案のとおり、お茶、和食、庭園を併せて楽しめることが最高のおもてなしですから、
庭園の美しさとおいしいお茶に加え、新茶の時期や、お正月、お月見などの季節の行事に合わせて、
「食の都づくり仕事人」と連携しながら、本県の農芸品を活かした食を楽しんでいただきたいと思います。
こうしたもの全体を通して本県の特徴を一言でいえば、「農芸大国」と言えるのではないかと思います。
農芸大国にふさわしいおもてなしをしていくことが大事だということであります。
県といたしましては、まずは来月開催される世界お茶まつり実行委員会におきまして、
実施プログラムの一つとして旅行会社のツアー企画等を提案するとともに、
来年度開催いたします「食の都の祭典」におきまして、お茶、食、花の魅力をよりいっそう一体的に発信するなど、
人々を惹き付ける“ふじのくに”の都づくりに取り組んでまいります。
また、お茶、和食、日本庭園だけでなくて、庭も様々な洋風の庭もありますし、
和食だけではなくて、中華料理、イタリア料理、フランス料理、エスニックの料理等、様々な料理がございます。
そうしたものも、日本におきましては、目で見て楽しむというところもございますので、
器、周りの景観もあわせて、お客様に楽しんでいただくということを、
静岡県全体のおもてなしの文化にすることが望ましいということであります。
私は日本のどこに出しても恥ずかしくないような景観を静岡県は持っており、
これを静岡県の農芸の大国としての素材を活かしてコラボさせていくことが、
これからの静岡県の課題であると考えているところであります。
以上であります。