【質問要旨】
本定例会に清水港と土肥港を結ぶ航路を県道223号に認定する議案が
提出されています。この航路を「海の道」として県道認定することは、
話題性の高いことであり、“最初の打ち出し”がとても重要だと考える。
全国メディアの注目を集めるために、戦略的な日程設定が肝要だと思うが、
認定の予定とPR内容についてどのように考えるのか伺う。
加えて、今年6月に予定される富士山の世界文化遺産登録を契機として、
県ではフェリーを活用して駿河湾周辺地域の観光を振興するべく、
平成25年度予算案に環駿河湾観光交流活性化事業費を計上しているが、
伊豆半島の自治体観光協会や民間事業者とも十分に連携することも大切である。
富士山世界文化遺産キャンペーンの一環としても、
観光交流人口の拡大を図る大きなツールとして、
県道223号を活かした県の観光戦略を伺う。
【知事答弁】
はじめに、県道223号認定に伴う観光振興策についてであります。
ふじのくに県議団のご提言と伊豆地域を始め関係の皆様の御要望を受け賜りまして、
清水港と土肥港を結ぶ航路を県道223号、富士山にちなんだ「223号」に
認定する議案をお諮りしているところであります。
四季折々の美しい富士山の姿を海上から楽しむことができる、
駿河湾フェリー航路を、富士山にちなんで、「県道223号」として認定することは、
駿河湾地域の魅力を全国に向けて発信し、本県への誘客を図る絶好の機会となります。
もし、今議会で御承認をいただきますれば、路線の認定日につきましては、
4月中旬までが望ましいと考えております。
ひとつには、3月30日に、圏央道、相模原愛川-海老名区間が開通し、
本県観光の主要な市場である首都圏西部地域が、東名高速道路に直接アクセス
することになることです。さらには、ゴールデンウィークの誘客の周知期間を
考え合わせております。
認定日の前後には、首都圏の各種大型イベントにおきまして、
駿河湾航路の魅力を集中的にPRするとともに、ファムトリップにメディアを
招聘するなど、効果的な観光情報の発信に取り組んでまいります。
また、駿河湾沿岸の自治体や観光関係団体、フェリー事業者、
NEXCO中日本などとも協力いたしまして、新しい周遊ルートを開発するとともに、
フェリー料金や、伊豆地域を周遊するフリー切符の割引を実施するなど、
認定の効果を誘客に結び付けてまいります。
間近に迫った世界遺産登録に合わせまして、駿河湾フェリーから望む富士山の
魅力を生かして、県道223号が結ぶ環駿河湾地域への誘客を、
様々な関係者と一体となって、戦略的に推進してまいります。