18日にイギリスからの独立の是非をかけての住民投票が行われます。
これは、世界が注目しています。
”中央集権で国づくりをする”
というのが19世紀から20世紀の「常識」でした。
大国であることが発展への近道として、この「常識」のもと
多民族国家が形成されてゆきました。
その発展モデルがこのイギリスであったのです。
「イングランド」「ウェールズ」「スコットランド」「北アイルランド」
が合併して「イギリス」をつくり世界の覇権を握ったのはご承知のとおり。
(・・・余談ですが「イギリス」の正式名称は、
「グレートブリデンおよび北部アイルランド連合王国」です。
ご存じでしたか?
私はこどものころイギリスが大好きで、この正式名称を喜んで
覚えて、”世界で一番長い名前の国はどこだ?”と父親などに
クイズを吹っかけていたのを覚えています。
もっと、余談を書いておくと、イギリス国旗「ユニオンジャック」は
「イングランド」「スコットランド」「北アイルランド」の国旗を
重ねたデザインでできているんですよ。まさに合併の象徴ですね)
多民族国家の分裂はこれまでも「旧ユーゴスラビア」や「旧ソビエト連邦」
でおこってきましたが、「西欧」という枠組みで世界をリードしてきた
国家群のなかで初めて、国民投票という形をとって、
イギリスでその是非が問われることは、今後の世界の潮流を見極める意味でも
とても重要なキーポイントになることは間違いありません。
また、この投票結果がどうなっても、この人類にとっても”重要かつ壮大な社会実験”
ともいえる国民投票は、民主主義の今後を考えるうえでもとても大切なことです。
固唾をのんで、なりゆきを見守ってゆきたいと思います。
・・・実は、このスコットランドの国民投票には、数年前から注目をしてきました。
それは、上述したような「世界の潮流」「民主主義の将来」を占う意味でも
とても重要だと感じていたことと、静岡県の未来を考えたときにも
「日本における地方主権」を今後どう構築してゆくべきかの基本にもなる
事象だと感じていたからです。
さて、どうなることか。
どちらにしろ、結果をうけてさまざまな論評がでてくると思いますが
これは、私にとってこれからの政治をさせていただくうえでも、
重大な研究テーマでありつづけるであろうことは、確信しています。
ぜひ、みなさまも未来のために、
大いなる関心をもっていただければ、と感じています。